みなまのブログ

短歌、日常、思いつきなど
塔短歌会所属

塔10月号掲載

2018-10-16 22:28:02 | 短歌
早いものでもう10月も半ばをすぎましたね。

今月は6首とっていただきました。

6月29日に16歳3ヶ月で死んだ白猫さくらの挽歌です。


鏡台にひげが一本のこりおりおとついしんだ白猫のひげ

もうわたし時間がないのと聞いたことない大声で白猫が呼ぶ

用足しに外したわれのあと追いてふた声鳴きて倒れていたり

魂の脱皮の時の一連を励ますようにたださすりやる

死にし猫やわらかいうちに整える前あしで鼻隠すしぐさに

返り咲く薄紅のばら抱かせてシートにくるみ冷凍庫にしまう