今月は6首とっていただきました。
酷暑の夏の歌ですね。
封筒の口とじながら角で怪我しないように、と青年は言う
午後三時右に曲がると何もかも真っ白な街 誰かいないの
白葡萄ひとつふふみてよみがえる破水にも似た破裂の記憶
寄せられてさんごしゃらしゃら鳴る浜をあしあとならべゆきし日もあり
ゆらゆらと我の喉まで満ちてきて果つることなきシジフォスの凪
のびのびと子猫はあそぶ先住の猫は視界の端に見ている
酷暑の夏の歌ですね。
封筒の口とじながら角で怪我しないように、と青年は言う
午後三時右に曲がると何もかも真っ白な街 誰かいないの
白葡萄ひとつふふみてよみがえる破水にも似た破裂の記憶
寄せられてさんごしゃらしゃら鳴る浜をあしあとならべゆきし日もあり
ゆらゆらと我の喉まで満ちてきて果つることなきシジフォスの凪
のびのびと子猫はあそぶ先住の猫は視界の端に見ている