葉の少し残るのもあり朝顔の鉢の並びの通路を帰る
あの音はロータスエラン空色のきみの横顔はこぶ車体の
鎌あげて我を嚇しし蟷螂の今朝はのされているを拾いぬ
月橘にうみつけられし蝶の子はなべて育たず死ぬのだという
去年漬けし金木犀の酒つぎて今年の香り待つ月の夜
花山多佳子選歌欄
あの音はロータスエラン空色のきみの横顔はこぶ車体の
鎌あげて我を嚇しし蟷螂の今朝はのされているを拾いぬ
月橘にうみつけられし蝶の子はなべて育たず死ぬのだという
去年漬けし金木犀の酒つぎて今年の香り待つ月の夜
花山多佳子選歌欄