建築にも様々な流行があります。
最近の住宅の流行は、生活感がないものでしょうか。
非日常的な空間が良い、という方が増えているように思います。
確かにそのようなお家は素敵ですし、計画することも楽しいと思います。
しかし通常の生活をしながらそれを維持できるようにしなくてはいけないとなると難しいのではないでしょうか。
毎日生活しているのに、ホテルのように生活感が感じられないようにする。
計画にも工夫が必要ですし、何より空間を保つ生活に慣れていない場合、住み手の努力が重要になってきます。
今現在、そのような生活ができている方は上手く住みこなせると思いますが
そうでない方は、家が変わったからといって急にそのような暮らし方をするのはムズカシイのではないでしょうか。
私は、憧れは憧れとして、それぞれのご家族らしい住空間にするのが一番だと思っています。
理想を追い過ぎてキッチンを汚さないように料理をしなくなってしまったり、リビングで子供を遊ばせないようにしたり…
という事もあると聞きます。
生活感があっても、くつろげる空間にすることをオススメしたいと思っています。
秋田に行った際、
ブルーノタウトゆかりの建築があると聞いていたので
行って来ました。
①旧金子家(秋田市大町)
現在は、市の指定文化財で資料館。
江戸後期の商家で、主屋は明治20年頃焼失・再建されたそうです。
ここの天水甕を著書で紹介したそうです。
②旧金谷旅館と杉乃湯(秋田市保戸野)
旧金子家から歩いてすぐのところにありました。
現在は不動産屋さんのようです。
ここにタウトが泊まっていたそうです。
現在は残念ながらトタンに覆われているようです。
よく見ると所々、当時の面影が見られます。
近くには、老舗のお菓子屋さん(高砂堂:1918年建築)もあります。
こちらはタウトとの関係はどうなのでしょうか。
旧金子家と旧金谷旅館は、ブルーノ・タウトゆかりの建築で、
金谷旅館には2度宿泊したそうです。