ミニチュア&ドールハウス みにあーき

一級建築士の みにあーきがミニチュア木工の道具の紹介などをするブログ
最近は参加するイベントのお品書きがメイン

生活感のない住宅

2012年03月16日 | その他建築関連(オープンハウス・古建築巡りなど)

建築にも様々な流行があります。
最近の住宅の流行は、生活感がないものでしょうか。
非日常的な空間が良い、という方が増えているように思います。

確かにそのようなお家は素敵ですし、計画することも楽しいと思います。
しかし通常の生活をしながらそれを維持できるようにしなくてはいけないとなると難しいのではないでしょうか。

毎日生活しているのに、ホテルのように生活感が感じられないようにする。

計画にも工夫が必要ですし、何より空間を保つ生活に慣れていない場合、住み手の努力が重要になってきます。

今現在、そのような生活ができている方は上手く住みこなせると思いますが
そうでない方は、家が変わったからといって急にそのような暮らし方をするのはムズカシイのではないでしょうか。
私は、憧れは憧れとして、それぞれのご家族らしい住空間にするのが一番だと思っています。

理想を追い過ぎてキッチンを汚さないように料理をしなくなってしまったり、リビングで子供を遊ばせないようにしたり…
という事もあると聞きます。
生活感があっても、くつろげる空間にすることをオススメしたいと思っています。


古建築 ③

2012年03月05日 | その他建築関連(オープンハウス・古建築巡りなど)

秋田県能代市
金勇(元料亭)
 
昭和12年建築。
国の登録有形文化財。
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現在は能代市に寄贈され、イベント会場として利用されているようです。

二階大広間(140畳)
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天井は、一枚一畳サイズの杢目板を四畳半升に組んだ格天井です。

一階中広間(56畳)
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天井の5枚の中杢板は、長さ5間の杉一本から採れたものだそうです。

前室。
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高級料亭らしく、全ての個室に前室があります。

 
写真は料亭として営業していた頃、内見したい為にランチに行った時の物です。
(各広間の畳数は当時の金勇挨拶文より引用しております)

 



ブルーノ・タウトゆかりの古建築(秋田)

2012年01月22日 | その他建築関連(オープンハウス・古建築巡りなど)

秋田に行った際、
ブルーノタウトゆかりの建築があると聞いていたので
行って来ました。

①旧金子家(秋田市大町)
現在は、市の指定文化財で資料館。
江戸後期の商家で、主屋は明治20年頃焼失・再建されたそうです。
ここの天水甕を著書で紹介したそうです。

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 ②旧金谷旅館と杉乃湯(秋田市保戸野)
旧金子家から歩いてすぐのところにありました。
現在は不動産屋さんのようです。
ここにタウトが泊まっていたそうです。
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現在は残念ながらトタンに覆われているようです。
よく見ると所々、当時の面影が見られます。
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近くには、老舗のお菓子屋さん(高砂堂:1918年建築)もあります。
こちらはタウトとの関係はどうなのでしょうか。

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旧金子家と旧金谷旅館は、ブルーノ・タウトゆかりの建築で、
金谷旅館には2度宿泊したそうです。