咳と鼻水は若干残っているものの、あの高熱はすっかりとれた。
てな事で、調子に乗って、久々に高良山を走ってみた。
と、
走った事を記事にしようとしたものの、何しろ、ただ走って、行って帰ってきただけである。
何処に立ち寄った訳でもない。
誠に、書き様に困る事に気がついた。
まさか、息遣いと足音だけを羅列する訳にもいくまい。
途中、何か所か立ち止まって、写真だけは撮ってきた。
撮った場所の、名前と由来ぐらいは、書けるかもしれぬ。
いつも走るルートは、高良山の麓の高樹神社から車道を走り、そのまま高良大社下を通り、森林公園経由で兜山を目指すか、
或いは、
途中から南斜面林道を走り、漱石句碑から耳納スカイラインに合流し、兜山を目指すかのどちらかである。
その後、兜山から麓に向かって、折り返す事にしている。
どうだ。
さっぱりわからないだろう。
気にせずに、とっとと行く。
高樹神社。
いつも、この辺りからスタートする。
祭神は高御産巣日神。
伊邪那岐、伊邪那美以前の三柱の神のうちの一神。
言い伝えでは、もともと山上の神様であったが、高良の神に一夜の宿を貸したところ、たちどころに神籠石で結界を張られ、山に戻れなくなったと言う。
仕方がなく、すごすごとこの場所に引っ越ししてきたんだとか。
気の毒と言う以外に、言葉が見つからぬ。
二の鳥居。
ここから石段の参道が、高良大社まで続く。
今日は走りだ。スルーして車道を走る。
桃青霊神社。
松尾芭蕉を祀っている。
珍しいのではなかろうか。
同じ台上に宮地嶽神社もある。
と言っても小さな祠だけだ。
高良山は、神功皇后所縁の山だ。
逆に無いと変だが、何でこんな扱いなのか、不思議である。
愛宕神社。
祭神は火具津智命。
伊邪那美が最後に産んだ火の神様。
伊邪那美は、この神さんを産む際に、あそこを火傷して死んでしまう。
それに怒った伊邪那岐から、生まれたばかりなのに、いきなり殺されてしまうと言う、これまた気の毒な神様である。
神社下には岩不動と言う、地蔵や不動などが祭られている洞穴がある。
大学稲荷。
有馬の殿様が、伏見稲荷から分祀して貰い創建した。
無造作に露呈している神籠石。
神籠石に関しては、私なりの考えもあるが、長くなるので止めておく。
高良大社まで登ってきた。
病み上がりとは思えない程、快調である。
丁度スロープカーが登っている最中だった。
車椅子などの方限定となっている。
乗る際には500円ほどの浄財をお願いする旨が書かれている。
奥宮入口。
ここから暫く降りると、奥宮に着く。
武内宿祢の墓所だとの説もある。
後に毘沙門堂が建てられたが、現在は水分神社となっている。
チラホラと雪が降ってきた。
森林公園まできた。
兜山までは2kmちょっとである。
正面が高良山山頂。
兎発見!
恐らく捨て兎だ。
ろくでなし野郎に告ぐ。
「よくも平気でそんな事が出来たもんだ。恥を知れ!」
と、怒鳴っておく。
私が近づくと、足早に逃げて行ってしまった。
この冬を無事に越してくれることを、望むばかりである。
ここが兜山入口だ。
麓から約6,5kmの距離である。
全く持って、快調であるが、
ここで調子こいて、これ以上走ってしまうと、忽ち、膝が痛いやら、親指が痛いやらと、喚くことになる。
結構雪も降って来たし、大人しく、折り返すべ。