くるめりあ六ツ門で、九州王朝説についての講義が、5回にわたって行われると言う。
その名も、アカデミックカフェ。
珈琲を飲みながら、古代史の講義を受けられるって寸法だ。
何てったって、無料と言うのがうれしいじゃないか。
早速申し込んだ。
昨日はその第一回目の講義であった。
6階の、
えーっと、
『高等教育コンソーシアム久留米・サテライトキャンパス会議室1,2』と言う、口に出して喋ると、舌を噛みそうな場所が会場だ。
始まる前に、綺麗なお姉さんから、これからのスケジュールについての説明がある。
第一回目のテーマは『壬申の乱と天武天皇』
講師は大矢野教授と言う久留米大学の経済学の教授である。
所謂専門家ではないが、従来の定説に捕らわれない着眼の鋭さと、論理構成はさすがである。
一つ一つ具体的な証拠を示していき、新説を証明立てていく。
聴くもの全てが、
「あ、なるほどね。それでわかった。」
と、ポンと手を打って納得するような明快さなのだ。
講義が始まった。
たちどころに、目から鱗が10枚ほど落ちた。
時折、従来の学説がいかに出鱈目で、それを頑なに支持する学者達が、いかにバカ者であるか、
とか、
また、白村江の戦いの後の新羅を評して、
「当時からあの国はそうなんです。今と全く変わりありません。」
などと、ヒートアップしてきたりする。
すかさず、先程のお姉さんが、
「先生、そこは色々とありますから。ドウドウドウ。」
どうやら、あのお姉さんは、教授にブレーキをかける役目でもあるようだ。
いずれにせよ、面白くて仕方がない。
今月は美味しい珈琲が飲めそうである。