7月30日朝
私はまだ、羊蹄山の麓に居る。
道の駅名水プラザを出て、登山口により近いこの場所に移動した。
郷の駅ホッときもべつ
周辺の山々にも、分厚い雲がかかっている状況が続く。
無論、登れない事は無いが、それで意味があるのか、少し考えこんでしまう。
独立峰の羊蹄山だ。
眺望こそが最大の魅力と言っていいのではなかろうか。
少なくとも、私はそう考えている。
眺望ゼロのこの状況に、急速に登る意欲が薄れつつあるのが、正直なところだ。
それでも尚この時点では、登るか止めるか、まだ心は揺れていた。
一応、用意は万端なのだ。
朝ドラを見終わり、少しうとうととしてしまった。
起きた時は、とうに9時半を過ぎた頃だった。
慌てて登山口へ向かう私。
相変わらず、分厚い雲に覆われる羊蹄山。
登山口到着。
ここからの往復のコースタイムは約8時間。
現在9時50分だ。
登山口へ戻って来るのは、コースタイム通りだとして18時である。
登山中止確定である。
それでも少し、登山道を歩いてみる。
全く持って、我ながら未練がましいと言う他はない。
倒木が道を塞いでいる。
山紫陽花が咲いている。
ここではこの時期に咲くのか。
一時間ほど登った辺りで、登山口へ戻った。
羊蹄山登山は、知床遊覧船と共に、次回に持ち越しとなった。
それはそれとしてである。
意欲が薄れていたのは抜きにしても、普段でも、8時過ぎに二度寝する事などめったにない。
どうやら私は疲れているようだ。
こんな日は、あんな事をして過ごすに限る。
そのためには、まずはこの猛暑をどうにかせねばならぬ。
そうだ。
RVパークへ行こう!
温泉で、プチ登山の汗を流す。
小金湯温泉 湯元小金湯 750円
RVパーク小金湯さくら。
RVパークというのはキャンプ場とはチト違う。
我々業界が推し進めてきた、有料の電源付き車中泊場と言ったところだ。
なので、外で調理するなどの、キャンプ行為は禁止されている。
だが、今日の私はそれで構わないのだ。
この日、私がしたい事と言えば、
電源を車につなぎ、エアコンを入れて、
涼しい車中で、文庫本などを読みふける事だ。
そのうちに、
そうだ!今日は将棋のタイトル戦の日じゃないか。
慌てて文庫本を閉じて、パソコンを開きabemaTVをクリック。
wifiも完璧に届くサイトだ。
豊島vs木村の王位戦のネット中継を見ながら、
昼間っからこうなる。
では。
離北前夜は、このまま酔いどれる。
走行距離105km 累積走行距離3182km