ミナ0003。 2016-08-03 07:50:30 | 日記 人類の歴史には、役者は不可欠でした。 それは導いて行く強い力であったり、知らず知らずの内に、はまってしまう事もありました。 その役者がどのような行動で歴史を創ってきたのか。 後世の歴史から学ぶ学者達にも、それはわからなかったのです。 役者その物、者の存在が歴史に記されていなかったからです。 その為に、歴史は繰り返すと言うしか無いのが、精一杯の弁明です。 しかし今ようやく、役者が暖簾の奥から誰かの声を聞き、出て来ようとしているのです。
モリ0003。 2016-08-03 07:37:42 | 日記 私が当時を振り返っているあいだに、食事の準備ができ、三人で食卓を囲みました。 今日のテーブルの上には、先程二人が採ってきた、キュウリと茄子が味噌と一緒に、皿の上に乗り、傍らに熱々の味噌汁があり、幸せを実感出来るひと時に感謝の思いで、いっぱいでした。 あれから、僅かに生存出来た人達で、生活していますが、この状態までには、5年かかりました。 早いほうです。汚染や磁場変動からの復帰に、費やした、日々は今も鮮明に覚えています。 二度とあってはなりませんが、この教訓はわすれずに、おこうと思います。
タビ0003。 2016-08-03 07:10:02 | 日記 それは、平穏を打ち破る、音と衝撃でした。 はじめは、スマートフォンの音を皆が、消そうとしていましたが、電車自体が傾き始め、バランスを取る事に、専念し始めました。しかしそれも無駄だとみんなは悟り、取り敢えず近くの物にすがりつくしかない状況になりました。 電車の動きが止まってからも、車内のアナウンスは聞こえてきません。 みんなは、まだ近くの物にしがみついたままです。一応高架から電車が落ちることは無いと思われる事を確認して、誰かが窓を開けて外に出ました。 それに続きみんなと一緒に外に出ました。 他の車両も同じ様にバラバラな方向に、傾き脱線していました。 線路に降りると、後ろの方から走って来る車掌さんがいました。 後から聞いた話しでは、アナウンスがなかったのは、電気が瞬時に切れた為だそうです。 車掌さんの案内で、地上に降りる事ができ安心しました。 ですがその安堵も束の間、第二波が襲って来ました。それもさきほど、よりももっと大きく、長い揺れでした。 私達は近くのグランドの様な所にいましたが、高架が倒れ、電車が落下するのを、映画のCGの様に観ていました。 これが現実かと、今もその光景が浮かんで来ます。 その日は幸いにも、雨は降らなかったので、広い空き地やグランドでしばらく、過ごして余震を感じながら、家族の心配をしていました。