【送料無料】ギフト [ 日明恩 ]
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日明恩(たちもりめぐみ)さんの作品です。
作者の名前読めませんでした。(笑)
毎日あわただしくて本を手に取る間もなく、
時間があってもベッドに倒れこみ流れるテレビの音を子守唄に眠ってしまう
毎日でした。
親友のつーちゃんが「なかなか読めないかもしれないけど…」といって
貸してくれた1冊でした。
最初の1行で引き込まれました。
『その少年に目が留まった理由は、ただ一つだった。』
その少年に対しても目をとめた彼の方にも関心を持ちました。
その少年は死者を見ることができることで恐怖し苦しんできました。
そしてもう一人の彼は不幸な偶然から、ある少年を死なせてしまった後悔から
苦しんでいました。
そんな二人が出会ったことで起こる物語です。
ホラーの要素はあまりなくて悲しいけれど心がほっと温まるお話でもあります。
実は私、この物語のエピソードの一つに思わず鼻の奥がつんとなって
目頭が熱くなって泣いてしまいました。
こんな泣き方をしたのは久しぶりのような気がします。
ドラマを観て泣くこともよくあるのですが、ただぼろぼろと涙を流します。
泣いた後はすっきりして、すぐに忘れていきます。
この物語は死者が見えたり話ができるという現実にはありそうもないことなのに
妙にリアルに感じました。
たぶん登場人物や犬(死んでしまった犬も登場します)の心情に
深く感情移入してしまったからでしょうか。
なんにしても、今ある生をせいいっぱい生きなければと思った1冊でした。
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