サッカースキルに関してのYouTubeをよく見るが、全く良い時代になったよなって感じている。自分の少年時代を振り返ると、ことサッカーについてなどは荒野を行く時代だったように思える。幸いだったのは、俺は当時サッカーに対する興味が薄かったことだ。野球少年全盛時代。各学年クラスには野球の即席チームが存在していた。父親の影響を受けて巨人ファンだったことからも外れない。
父のヒーローは長嶋茂雄。分かる、分かるよ天国の父さん。かっこよかったもんな。
俺も剣道の練習(1年くらいやってやめた)をサボって、引退試合を見た記憶がある。ちょうど今くらいの季節だった。手に白いタオルを持ち、球場内を一周する長嶋選手を見てもらい泣きした。長嶋選手は時々タオルで目頭を押さえていた。後楽園球場にも何度か連れて行ってもらったっけ。キャッチボールも楽しかったな。
…話がズレたが、サッカースキルを教えてくれるYouTubeは数多く存在していて、その効能や分かりやすさ、難しさのレヴェルは様々で、俺のような素人でも頭では分かった気にならせてくれていた。
だが実際にグランドに出て実践しようとすると…記憶からはぶっ飛んでしまっている。現状俺にできる事は限られるなと痛感した。いつも思い出そうと考えているうちに状況は変化し置いて行かれるから体ができる事だけをする、というわけだ。
そんな日々はしばらく続いた。
だから、いっそのこと新しいスキルを追うのを止めて、自分ができそうで良いと感じた基礎的なものを何度も繰り返し見るようにしてみた。
すると、それ+先輩方との練習を重ね何気ない会話を耳にしているうちに、自分の中で何かが変わってきた。やはり、頭と体はセットなんだなと実感した。リアリティがとても重要なのだ。
あと足りないものは多分その先の勇気だ。大袈裟かもしれないが、俺も失敗を恐れてきた日本的一小市民なので、吉原先輩が言ってくれたように
「サッカーはミスするスポーツだよ」
とは分かっていても…まだまだ時々弱気虫が首をもたげて卑屈に笑うのだった。
俺には伸び代しかない!
と開き直れる日が来ることを強く願って、俺は今夜も眠ろう。
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