金町火曜サッカー日記

サッカー経験ほぼ無しの俺が、葛飾金町で出会った見知らぬ大先輩たちのチームで練習(時々交流試合)する日々を記す。

サッカーの奥行とスパイクソールの深さ

2021-10-01 06:54:59 | 日記

その差(違い)は何だろう?

例えば…サッカーに打ち込み、プロフェッショナルまで行く人とそうでない人。

どこからか現れて、拾われて家猫になる野良猫と外でそのまま自由に生きる猫。

この金町火曜会には様々なフットボールキャリアを持つ先輩方がいる。俺はずっと中村俊輔選手が好きで、「チームの10番」は俺にとって特別な存在だった。このクラブの10番はケンタロウさん、紛うことなき火曜会のゲームメーカーだ。(隔週ぐらいで超かっこいい車で現れて、練習に参加してかっこよく去って行く)ガチモードは見たことは無いが、ボール捌きとパス、フィールド視野に格の違いを感じさせる俺の憧れの人だ。

俺はこの前の練習で、その神、憧れの10番の足をモロ踏んでしまった。

「アイタタタターーツイッター!!!痛いよ~ミサちゃん」

「(えっ!ツイッター??)やっちまった!!ケンさんすみません!!!!」

俺はダボハゼだ。つまりボールホルダーになりふり構わず食いつく雑魚。それは決して孤高のエース・ケンタロウ様も論外ではなかった。

「大丈夫ですか?ケンタロウさん、ほんとすみませんです…」

ケンタロウさんはニッっと笑って右手を挙げて、

「大丈夫。でも、スパイクのポッチの長さまで分かったよ~」

ポッチ?靴底のソールの深さのことだろうか…?

それは表現力があの天才・長嶋茂雄さんのように素敵だった。

俺には前線から食らいついて行くプレースタイルしかなかった。ハードワークを続けてポロリを狙ってボールを奪いcaptainや吉原先輩にあずける。そのまま裏に抜けてパスをもらいゴールゲットさ!!!!

…ワンパターンイメージは出来ている。しかし、そう簡単に行くはずがない。ボールのちょっとした回転や足先のタッチ、迷いや重心。たった1個のボールを必死で奪い合い、手を使えない不自由さの中でゴールを完結させる、これはもう俺にとっては神秘の世界だった。

うまく行かないそれだけに面白い。この思いにプロチームの選手とこのクラブの中の俺に違いはあるのだろうか?(かなり生意気発言だ)

その日の帰りは、ひたすらケンタロウさんに詫びまくった。

「ちょっと見てよ、この足」

ケンさんがソックスをかっこよく脱いで俺に右足の甲を見せた。痣の中央にソールが食い込んだ痕がはっきりと見えた。

「大丈夫だよケンタロウさん頑丈だから」

横からシュウさんがフォローしてくれた。シュウさんはケンさんの古くからの相棒で相当なテクニシャンだ。もっともっと上手くなって足元位にはたどり着きたい…なと、夢は大きく持つ。俺にはこのクラブの先輩方がプロ選手以上の存在だ。ケンタロウさんは今日も欧州のオープンカーで颯爽と走り去った。(これほんとだから)俺には無いものばかりのスペシャルさを持つ先輩たちだが、ケンタロウさんと俺の共通項が1つだけある。

それは髪型。やったぜ!

 

さて、今日は台風が行ってしまったら、猫ちゃんたちにご飯をあげに行かないと。

 

 



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