私の叔父は、演劇や映画を製作する大手会社に勤めていましたので、毎月支給される各劇場・映画館の招待券を 我が家に持って来てくれていました。
劇場のチケットは祖母が、映画館のチケットは父が、管理していました。
父は、チケットを受け取ると 各劇場で公開されている映画を新聞で調べます。
そして、「 これは時代劇だから○○さんにあげよう。これはコメディー映画だから○○君にあげよう。」 と割り振っていました。
子供が観られる映画だったりすると、兄と私用に取っておくこともありました。
あれは、私が洋画の日本語字幕に何とか付いていける様になった頃…。
父が、某映画館のチケットを ピラピラさせて言いました。
「 これは子供も観られる映画みたいだから、行っておいで。」
「 やったぁ~!」
「 わぁ~い♪」
引率者は、いつも 私達の大好きな叔母・美紗子ちゃんです。
「 この前の映画、面白かったね♪」
「 その前の映画は 、感動したね。」
「 今日の映画は、どんなのかなぁ?」
3人仲良く ワクワクしながら、映画館へ…。
そして始まる洋画…。
「 ……。」
「 ……。」
3人が見事に固まってしまった、その映画は…?
1976年製作
バート・I・ゴードン監督
ストーリーは、こんな感じ…。
フットボール選手のモーガン達が休暇で訪れた島…。
そこでは、地面から湧き出た液体によって 突如巨大化した様々な生物たちが生息していた。
巨大化した生物、ネズミ・鶏・蜂・芋虫が、人間を襲い始める!
モーガン達は、巨大生物に立ち向かう…。
生き残るのは、人間達か?それとも 巨大生物なのか?
…今の様に CG技術が発達していない頃の映画ですので、子供心にも若干 「?」 な部分がありました。
わらわらわらわら蠢く大群のシーンのネズミは、本物のネズミを使用していた様です。
でもね……この巨大生物…。
カピバラ程の大きさのある巨大ネズミが、ひたすら怖かったのです。
あんまり怖くて、ストーリーを忘れちゃいました…。
観終わった後、プルプル震えてしまった記憶だけがあります。
「 怖かったね…。」
「 俺、ネズミなんて大嫌いだッ!」
「 ネズミ、怖いよ~!」
お父さん……「 子供も観られる映画みたいだから。」 って、トラウマになっちゃいましたよ…。
兄と私は、従兄弟が飼っていたハムスターさえ、怖くなりました。
私は、ホラー映画・パニック映画が苦手です…。
でも、ビデオやDVD・テレビ放映などになると、何故か ウッカリ観てしまいます。
( …本当は 好きなのかしら…? )
【 巨大生物の島 】 …ストーリーを全く憶えていませんので、トラウマ克服のためにも 観たいと思っているのですけれども…。
一時期 販売されたものの、巷のレンタルショップには出回っていないらしいのです。
B級映画だからなのでしょうか…。
【 SF 巨大生物の島 】 【 ミステリアスアイランド・巨大生物の島 】は、あるのですけれども、それは全く別の作品です。
そもそも、この 【 巨大生物の島 】 を御存知で、しかも実際に観たことのある方が どれ程いらっしゃるのでしょうか…。
観られないとなると、ますます観たいです。
じゃないと、ネズミが怖いから…。