水戸黄門の「うっかり八兵衛」で馴染みのセリフですが、それが招き寄せるものは必ずしも悪いことばかりでは無さそうです。
皆さん、こんにちは。挨拶が遅くなりました。
昨夜、カフェ・ラテを飲みながらニュースを見ていると、那覇市の高校生、崎元君が話題となっていました。
何でも伯父の告別式のため、与那国島に向かおうとしていた途中で財布を失くすという、うっかり行動。そこには島までの往復の飛行機代6万円が入っていたという。
彼は空港で途方に暮れていたとき、埼玉県の医師、猪野屋さんが「どうしたんだ?」と訳を聞き、自分の財布から6万円を取り出し、手渡したというではありませんか。
ここからがお互いのうっかりのはじまりです。出発時刻が迫っていた崎元さんは慌てていたので、猪野屋さんは「急いで行きなさい?」と声をかけ、走り出す若者の背中を見送ることしかできなかったのでしょう。
その後、高校生は学校に相談。地元紙が載せた記事によって再開を果たしました。医師は周囲から「だまされたんだ。」と言われていたと話していましたが、「捜してくれて涙が出るほど嬉しかった」と満面の笑みを見せていました。
毎日、暗いニュースばかり報じられる世の中ですが、善意に生きる人もいるのですね。それもうっかりすると忘れがちになってしまいます。
令和は、善意ある人々にスポットがあたる時代になってくれることを切に願っています。