ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

トラウマ

2011-08-05 | 日記
俳句の先生から「あなた、いくつになった?」と突然、皆の前で聞かれて、

「ええ~!」と一瞬ひるんだら、

「ここでは若いからいいじゃない」と追い討ちをかけられ、正直に答えた。

ついでに、私のほうから「先生、せっかくなら体重も聞いてください」と言ってしまっただ・・・・

真っ正直な先生は、まず身長を聞かれ、次に大声で「体重は?!」と聞かれたので、

「先ごろBMI22に到達しました!」と胸を張って答えたが、「BMI?よう、わからんわ」と
いうことでこの話はお開きとなった。


その後、手指と手首の痛みを見てもらいに、初めての整体へ。友人から効能ありとお墨付きのところである。
都会の真ん中のしもた屋風で、最初、入るのをためらったが、出てきた患者さんの顔を見ると、風呂上りのような気持ちよさそうな感じだったので、勇気を出して入ってみた。

問診書を書いて、持参のリラックス着に着替え、体の癖をみてもらう。

首の三番目と四番目の骨だけが少しずれているそうだが、背骨・骨盤にいたっては1ミリのズレもないという。左右の足の長さもぴったり。

「じゃあ、骨盤美人ですか、わたし?」と言ったら、「それはそのとおり。ここに来る人でこんなにズレのない人ははじめて見た」という。

だから、私は骨盤じゃないってば!手なんだってば!

というと、手も指もまず体全体から診なければいけないといわれ、結論としては、私の場合、首から下の体はきわめて正調だが、首から上が悪いという。
それが手にも来ているのだと。

首から上が悪い→頭が悪い→根性が悪いということか、と落ち込んでいると、

「小さい頃、首とか手とか、事故しませんでしたか」と聞かれ、
「身に覚えがありません」と言うと、「ふーむ、もともと胎内での骨成形不全か、何かか・・・」とつぶやかれ、

えっ?初めて聴く話だ。もともと骨が不全だったのか、わたし。でもこれまで何とかやってきたし、

「ひょっとしたら、子どもの頃、寝ている間に象に腕を踏まれたのかも・・・・」と言ったら、
先生が笑い出したけど・・・・


本当に、昔そういう夢を見たことがあったなあと思い出した。
そのとき、象が踏んでもこわれない筆箱というのが欲しくて欲しくて、親に頼んでも「もうだめ!いい加減にしなさい」といわれていた。

今、ハンドバッグが大好きなように、子どもの頃は筆箱集めが大好きだったのだ。

その頃に見た夢だ。

ひょっとしたら腕の痛みはそこまで遡らなければいけないのか・・・・

と考えながらウトウトしているうちに施療は終わって、その日の仕事の稼ぎすべてを支払ってしもた屋風治療院を出たのであった。