ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

俳句脳に帰りました

2011-07-10 | 日記

復活の 風鈴の音 髪結はふ

朝顔の 虚空に伸びし 蔓の先

地を這いて 頭もたげる 蔦の群れ

夏鴉 身を繕へる 水の端

湖面過ぐ 風を見ている 九夜月(くやづき)と

夏虫の 誘う声聴く 池畔かな
 
今夜だけ ここに泊まろか 夏ベンチ



先月は仕事とダイエットにかまけて、頭が俳句から遠ざかっていたので、先週の俳句教室の直前に電車の中で、過去の出来事を思い出し必死で作りました。仕事がつまってくると1ヵ月に15句というノルマはきつくなります。
兼題の「消夏法」の句は、最近の職場の雰囲気を反映して

  やりこめて やりこめられて 暑さ退く

というのを出したら、先生は「おもしろいわねぇ」と言われ、参考句として次のような句をくださいました。

  激論の果てや 暑さを 忘れゐし

そして「いつものあなたの句とちがうわね」と言われたので、これは第三者として見た光景だと説明したら、頷かれました。

自分ではよくわかりませんが、先生によると私の句には、上の句とは対称的な、強烈な〇〇テイストがあるということです。エッ?と自分でも意外だったので、これからちょっと考えてみたいと思います。それはどの句にも表れていて、先生にはすぐわかるそうなのでコワイです・・・・