クリーヴランド管弦楽団 - Cleveland Orchestra
クリストフ・フォン・ドホナーニ - Christoph von Dohnányi (指揮)
〘 昭和音楽大(川崎市麻生区)の大学院を修了したピアニストの黒木雪音さん(24)が7日、母校で開かれるコンサートで、数々の国際コンクールで認められた情熱的な演奏を披露する。曲目はリストの「ピアノ協奏曲第一番」。黒木さんは「皆さんに感動してもらい、笑顔になってもらえるような演奏をしたい」と意気込んでいる。(渡部穣)…
…黒木さんが出演する「東京交響楽団 爽やかグリーンコンサート」は、午後三時開演。市北部の春の恒例イベント「川崎・しんゆり芸術祭」(愛称「アルテリッカしんゆり」)の公演の一つで、同大南校舎の総合劇場「テアトロ・ジーリオ・ショウワ」で開かれる。
クラシック界の巨匠・小林研一郎さんが指揮。黒木さんが演奏するリストのほか、ベートーベン「エグモント序曲」とドボルザーク「交響曲第八番」も演奏される。問い合わせは、チケットセンター=電044(955)3100(午前十時〜午後五時)=へ。〙
〘 現在、日本フィルハーモニー交響楽団で首席客演指揮者を務めるシンガポール生まれの精鋭、カーチュン・ウォンが2023年9月から5年の任期で同楽団の首席指揮者に就任することが正式に発表された。5月18日に東京で行われた発表記者会見の模様をお伝えしよう。…
…約1時間半にわたった会見は平井俊邦理事長の挨拶に始まった。
「2023年9月からの5年にわたる任期において、カーチュン・ウォン氏には演奏会のみならず、当交響楽団の特色でもある社会貢献、アウトリーチなどの教育活動や被災地における音楽普及活動などを含め、芸術性と社会性の両側面を兼ね備えたリーダーシップを期待したい」
続いて事務次長兼企画制作部部長の益滿行裕氏より、ウォン氏への期待と具体的なプロジェクトを俯瞰してのプレゼンテーションが行われた。
直近の22〜23年シーズンにおいても、伊福部昭や芥川也寸志などの作品を取り上げ、広くアジア的な要素を包含するものやオスティナータを利かせた豪快な作風を特徴とする作品を紹介する予定だが、就任後もさらに東西を問わず民謡そして民族・民俗的な要素にルーツを見出した意欲的な作品に取り組んでいきたいと抱負を語った。以下に具体的な内容をご紹介する。
クルト・マズアの弟子の一人として古き良き東ドイツのクラシック音楽の伝統を継承するウォンが得意とするマーラーやベートーヴェン、ブラームスなどの作品にも力を入れてゆくことはもちろんのこと、並んで東アジア・東南アジアの文化的ルーツを持ち、作曲家でもある指揮者個人のアイデンティティと多様性を投影し、日本を含むアジア地域の作曲家たちの作品にも焦点を充て深く掘り下げていきたい。そして、バルトーク、ヤナーチェク、ミャスコフスキー、カリンニコフなどの知られざる作曲家を含むレパートリーにも意欲的に取り組んでいく旨が発表された。こうした「古き良き伝統と現代的な感覚を兼ね備えた」ウォンの姿が楽団にとっては何よりも魅力的であると、益滿氏が力強く語っていたのが印象的だった。… 〙
〘 日本を代表する若きオペラ指揮として、引く手数多の活躍を見せる柴田真郁(しばたまいく)。今シーズンから大阪交響楽団のミュージックパートナーに就任した若きマエストロに、あんなコトやこんなコトを聞いた。
―― 新しいシーズンの幕開けを飾る、昨日の名曲コンサート、お疲れさまでした。素晴らしかったです。
ドヴォルザーク 交響曲第7番 の冒頭、ニ短調のやるせない響き……。大阪交響楽団の新しい一面を引き出せたのではないかと思っています。とても気持ちの良いスタートが切れました。… 〙
〘 指揮者の佐渡裕氏は母校の京都市立京都堀川音楽高校を訪れ、オーケストラの定期演奏会を控える後輩たちに熱のこもったレッスンを行った。佐渡氏は兵庫県立芸術文化センター芸術監督や、ウィーンのトーンキュンストラー管弦楽団音楽監督などを務め、国内外で活躍している。
佐渡氏は、後輩たちが本番で演奏する ドボルザーク の 交響曲第8番 などでタクトを振った。旋律を口ずさんで説明したり、「八分音符をしっかりと」「ピアニッシモでいこう」などと指導したりした。… 〙
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