〘 …これは、ルドヴィカの編纂したショパンの未発表作品の目録の中で「ノクターンの様式のレント」と記されているからであり、恐らく、ショパン自身はノクターンと命名しなかったと推測されている。そのため、速度表示の「Lento con gran espressione」がそのままタイトルとして使われることも多い。… 〙
〘 ショパンの「夜想曲(ノクターン)第20番」(遺作)は、1830年の春に作曲された作品です。
速度記号から標題をとって、「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」とも呼ばれています。
「遺作」とは「ショパンの死後に出版された」ということを指し、「最後の作品」という意味ではありません。
彼がまだ20歳頃の作品です。
この作品は、姉のルドヴィカ・ショパンが「ピアノ協奏曲第2番」を練習するための曲として書かれたと言われています。… 〙
〘 …この「ノクターン第20番」はショパンの姉ルドヴィカに送られた作品で、彼女が編纂したショパンの未発表作品の目録の中で「ノクターン風のレント(Lento w rodzaju Nokturna)」と記したことから、21曲のノクターンのひとつとして数えられていますが、ショパン自身が「ノクターン」のタイトルを付けたものではありません。
このショパンの姉ルドヴィカに送られた楽譜を筆写したものが元となり、ショパンの没後1875年になってようやく出版されました。
楽譜に記された速度表示の「Lento con gran espressione」がそのままタイトルとして使われることもあります。… 〙
〘 2023年8月にリリースされたアルバム第二弾『Szene』を記念して、昨年9月から全国6都市で開催されたピアニスト 石井琢磨のソロリサイタル長期ツアー。2024年2月18日(日)、東京・サントリーホール大ホールで無事に最終公演を終えた。ツアー最終地と同時に、石井にとって幼い頃から夢見ていたサントリーホールデビューという記念すべき公演となった今回。2000席の客席が埋め尽くされた満員御礼の公演の模様をお伝えしよう。…
… そして ショパン「ノクターン 第20番 嬰ハ短調(遺作)」。石井は演奏前に「音の年輪がそろそろ滲みでるようになったんじゃないかと自分でも感じています」と語っていたが、水の滴が滴るような繊細な音を燻らせ、陰りのある、しかし豊かな色彩と内に秘めた情熱でこの表情に富んだ作品を雄弁に弾き上げた。…
… 休憩を挟んでの後半は ショパン 前奏曲「雨だれ」。勢いよく「ただいま〜‼」と掛け声をかけつつステージに登場した石井は、演奏前に「目をつぶって拍手を聴くと雨だれの音がするのを知ってます?」と満場の聴衆に拍手を促す。後半第一曲目を前に休憩中に思い思いの時を過ごした2000人の心をとっておきの秘策で瞬く間に惹きつけ、一つにしてみせる。このような自然な流れでの“持ってきかた”の上手さにはいつもながら舌を巻く。演奏のみならず、こういうステージ上でのちょっとした術もまた石井の真骨頂だ。
しかし、ひとたびピアノに向かうと石井はこの多感で高貴な作品を演奏するにふさわしい集中力をいかんなく発揮。“雨だれ”のあの詩情に満ちた旋律もさることながら、中間部の不穏な感情を聴かせる部分にこそ、石井らしさが発揮されていたように思える。捉えどころのない恐怖感や憂鬱がとめどなくあふれでる旋律を支える深淵で重層的な和声感が石井の天性の音楽性の中にある種の潜在的な思考となって脈々と流れているかのように感じられた。しかし、その後、何事もなかったように再び雨だれのあの旋律がよりいっそう晴れやかな光の情景をともない、力強さを帯びて描きだされていたのは気のせいだろうか。…
… 最後は、募る思いを振り払い、元気に「今日の演奏、とっても上手くいきました!」の一言でこの記念すべきステージを明るく締めくくった。もちろん、今年秋のツアー開催決定についてもしっかり伝えていたところもやはり石井らしかった(!)。
終演後には、サイン会も行われた
取材・文=朝岡久美子 撮影=武田敏将 〙
〘 西宮ユネスコ協会創立60周年記念のチャリティーコンサートが2月18日、兵庫県立芸術文化センター(西宮市高松町)神戸女学院小ホールで開催された。西宮ユネスコ協会が主催。(西宮経済新聞)…
…曲目は ショパン 作曲「ノクターン」、ミュージカル「マイフェアレディ」より「踊り明かそう」、シベリウス作曲「3月の雪の上のダイアモンド」など全11曲。世界各国の作曲家の作品を披露し、「世界旅行に行った気持ちで音楽を楽しみながら、さまざまな国の文化を理解していただれば」と話した。家での練習のエピソードを老田さんが紹介し、会場が笑いに包まれる場面もあった。
R.シュトラウス作曲の「Morgen(明日!)」は「明日はきっともっと良くなる」という意味が込められていることを紹介。2018(平成30)年に脳梗塞を罹患(りかん)した谷口さんは「この曲のように希望を捨てず、自分ができることを頑張ろう」とリハビリに励み、ピアノが演奏できるまで回復したエピソードも語った。… 〙
〘 伊那市在住のピアニスト、平澤真希さんによるウクライナ避難民を支援するピアノ公演が27日、伊那市のニシザワいなっせホールであった。ウクライナの隣国・ポーランドを拠点に長年活動し、戦禍に揺れるウクライナに思いをめぐらせてきた平澤さん。平和の祈りを込めた美しい音色を聴衆に届け、支援を求めた。…
…公演は2部構成で、約15曲を披露した。1部では、いずれもポーランド出身の ショパン の「ノクターン遺作」、シマノフスキ の「練習曲作品4―3」などを演奏。曲の合間に、ポーランドやウクライナでのエピソードを紹介した。… 〙
〘 2021年12月18日(土)、東京のサントリーホール・大ホールでピアニスト務川慧悟のオール・ショパン プログラムによるリサイタルが開催された。務川にとって初めてのサントリーホールでのデビューリサイタルであり、初の全ショパンプログラムに挑むという意義あるコンサートとなった。…
…では、当日の演奏を少し振り返ってみよう。…
…続いて ノクターン(遺作) 嬰ハ短調「レント・コン・グランデ・エスプレッシオ―ネ」。表題のイタリア語にあるように遅めのテンポで美しいトリルを伴うメロディラインを濃密に描きだしてゆく。冒頭部の主旋律のドラマティックさゆえに、しばしこの作品がノクターン(夜想曲)であることを忘れてしまいがちだが、務川の演奏はどんなに遅いテンポでも決して感傷に浸ることなく、夜の情景が醸しだす美しいみずみずしさを悲壮感漂うまでに淡々と描きだしていた。再びこの旋律が現れた時には、テンポをあげつつ、激情の赴くままに心の奥底にあるものを解き放たせていたのが印象的だった。… 〙
〘 2021年9月26日サントリーホールにて、『及川浩治ピアノ・リサイタル「ショパンの旅」1999年オリジナル版』が開催されたが、このたびコンサートから厳選された珠玉の名曲を、11月12日(金)にオンライン配信することが決定した。約1時間弱にまとめられたプログラムで、自宅で気軽に ショパン の名曲を楽しめるオンライン・コンサートとなる。
アーカイブ配信のため、配信期間中は何度でも演奏を聴くことが可能だ。凝縮されている分、内容は充実している。《 ノクターン第20番「遺作」》、《 別れの曲 》、《バラード第1番》など、ショパンの人生にとって重要かつ誰もが聴きたい名曲がよりすぐられた。… 〙
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