【Wagner: Die Walküre, Act I Scene 3: Ein Schwert verhieß mir der Vater】 進次郎氏中3の時に父·純一郎氏が言った言葉が政治家への道
Ein schwert verhiess mir der Vater
父は私に剣を与えると約束した(Google 翻訳)
Wagner: Die Walküre, WWV 86B / Act 1 - Szene 3: "Ein Schwert verhieß mir der Vater" · Alessandra Marc · The Cleveland Orchestra · Christoph von Dohnányi
Composer Lyricist: Richard Wagner
Wagner: Die Walküre, WWV 86B, Act I Scene 3: Ein Schwert verhieß mir der Vater · Lorin Maazel · Pittsburgh Symphony Orchestra · Klaus König
Composer, Author: Richard Wagner
ワルキューレ
第1幕
第3場
(ジークムントひとり。すっかり夜になってしまい、室内はかまどの弱い炎によって、かろうじて照らされている。ジークムントは炎の近くの寝床に腰を下ろし、心は激しく興奮しつつも、黙り込んで前方を見つめている)
<ジークムント>
父さんが話していた剣・・・
最大の危機に直面したときに見つかる剣。
今ぼくは丸腰で敵の家にいて、
復讐のかたに取られて、ここにとどまっている・・・。
美しく気高い女性をぼくは見た。
心は歓喜と不安におののいている。
あの女性は、ぼくの心にあこがれを呼び覚まし、
甘い魔法でぼくを引き寄せる・・・
なのに、よりによってその女性を、ぼくを無力と嘲笑うあの男が自分の意のままとしているなんて!
ヴェルゼよ!ヴェルゼ!あなたの剣はどこにあるのだ?
強き剣。
嵐の中で振るう剣。
その剣は、ぼくの胸の中から現れないのか?
この荒れ狂う心の思いが剣とはならないのか?
(急にかまどの火がはじけ、噴き出す炎から現れるどぎつい光が、突然トネリコの幹の一点を照らし出す。前にジークリンデが目で示していたその場所に、剣のつかが刺さっているのがはっきりと見える)…
…(中略)…
…(炎はすっかり消えてしまい、闇夜になる。隣の部屋の扉が静かに開くと、白い服を身にまとったジークリンデが現れ、音を立てずに、急いでかまどの方へと歩み寄る)
Schlafst du, gast?
お客さん、寝てますか?(Google 翻訳)
Wagner: Die Walküre, WWV 86B, Act I Scene 3: Schläfst du, Gast? · Lorin Maazel · Pittsburgh Symphony Orchestra · Susan Dunn · Klaus König
Composer, Author: Richard Wagner
<ジークリンデ>
お客様・・・寝ておいでですか?
<ジークムント>
(嬉しい不意打ちに飛び起きながら)
ここに来られるとは・・・どなたです?
<ジークリンデ>
(いわくありげにあわただしく)
私です・・・聞いてください!
フンディングはぐっすり寝ています。
私が眠り薬を与えたのです。
今夜あなたが幸運を手にしますように!
<ジークムント>
(興奮して話をさえぎる)
あなたが来てくれただけで十分幸運ですよ!
<ジークリンデ>
武器のありかを教えます・・・ああ、もしあなたが手に入れれば!
最高の勇士とお呼びしますわ・・・
最強の人にのみ与えられる武器なのですから。
さあ・・・私の言うことをよく聞いてください!
一族の男たちが、この部屋に集まって
フンディングの婚礼を祝っていました。
強盗たちが人目もはばからず贈り物とした娘を
フンディングは妻としたのです。
彼らが酒盛りをしている間、私は悲しく座っていたのですが、
そのとき、見知らぬ人が入ってきました。
それは、青い衣装を身にまとった白髪の老人で、
帽子を目深にかぶって、
片目を隠していました。
ですが、残りの目の光だけでも男たち全員を不安にさせ、
恐れおののかせるのに十分でしたが、
その瞳は、なぜか私にだけは、
甘い憧れにみちた悲しみと、
涙と慰めとを同時に与えてくれるようでした。
老人は私を見つめたあと、男たちをじろりと見やると、
一振りの剣を手につかみ、
トネリコの幹に、
つかまで深く突き刺しました。
これを幹から引き抜くことができる者にこそ
この剣はふさわしいのだと言い残して・・・。
しかし、並み居る男たちが、どんなに頑張っても、
誰も手に入れることはできませんでした。
男たちが何人も出たり入ったりして、
最強と自負する者たちが剣を引き抜こうとしましたが、
誰一人、報われることはありませんでした。
剣は、何事もなかったように、幹に突き刺さったままなのです・・・。ですが・・・いま私にはわかりました。
悲しんでいる私に会いにきてくれたあの人が誰だったのか。
誰のために剣を木に刺したのか。…
…(中略)…
…(大きな扉が突然バタンと開く)
<ジークリンデ>
(驚いてすくみあがり、身をもぎ離す)
えっ、誰なの?誰が来たの?
(扉は広く開け放たれ、屋外には素晴らしい春の夜が広がっている。満月の光が上から射し込み、明るい光で二人を照らすと、二人は突然、互いの姿を一点の曇りもなく認め合う)
<ジークムント>
(静かに感動しながら)
いいえ、誰も・・・。ですが一人だけ来た者がいます。
ご覧なさい。この部屋に射し込む春の微笑みを!
(ジークムントは、力強くやさしくジークリンデを寝床に引き寄せ、ジークリンデは彼の隣に腰をおろす。月明かりは神々しさを増していく)
Wagner: Die Walküre, WWV 86B, Act I Scene 3: Winterstürme wichen dem Wonnemond · Lorin Maazel · Pittsburgh Symphony Orchestra · Klaus König
Composer, Author: Richard Wagner
"Winterstürme wichen dem Wonnemond"
Winter Storms gave way to the Merry Moon
「冬の嵐は過ぎ去り、快い月となった」(ジークムント)
リヒャルト・ワーグナー : Act I: Winterstürme wichen dem Wonnemond (Siegmund) - 5832773 - NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー
冬の嵐は、
歓びの月の前に消え去った。
春はおだやかに光りかがやき、
やわらかな風に乗りながら、軽やかに愛らしく
奇蹟を織りなしながら揺れていく。
森と野原に息を吹きかけ、
まなこを見開いて笑いかける。
甘い小鳥の歌を歌い、
心地よい香りを放つ。
温かな血のぬくもりで、よろこびの花を咲かせ、
力を与えて新芽を吹かせる。
優美な力で、この世をつかさどり、
冬も嵐も、その強い力の前には消え去る。
春の一撃の前には、
ぼくらを春から引き離していた
どんな頑丈な扉も開かずにはいられなかった・・・。…
…(中略)…
Wagner: Die Walküre, WWV 86B, Act I Scene 3: Du bist der Lenz, nach dem ich verlangte · Lorin Maazel · Pittsburgh Symphony Orchestra · Susan Dunn
Composer, Author: Richard Wagner
"Du bist der Lenz"
Du bist der Lenz nach dem ich verlangte in frostigen Winters Frist (氷ついた冬の日々に待ち焦れた春こそあなたなのよ)
「寒い冬の日々にわたしが憧れていた春こそあなたです」(〈きみこそは春〉ジークリンデ)
<ジークリンデ>
あなたこそ春・・・私は待っていた・・・
凍りつくような冬の間じゅうずっと。…
…(中略)…
O süsseste Wonne!Seligstes Weib!
おお、至福の至福よ!恵まれた女性よ!(Google 翻訳)
Wagner: Die Walküre, WWV 86B, Act I Scene 3: O süßeste Wonne! Seligstes Weib! · Lorin Maazel · Pittsburgh Symphony Orchestra · Susan Dunn · Klaus König
Composer, Author: Richard Wagner
<ジークムント>
(心を奪われたように)
ああ・・・甘い歓び!
すばらしいひと!
<ジークリンデ>
(まじかにジークムントの目を見つめる)
ああ・・・もっと近くに行かせて・・・
気高い光をはっきり見たいの・・・
あなたの顔と瞳から現れ出る
五感を甘く酔わせる光を。…
…(中略)…
<ジークムント>
あなたが好きな名をつけてくれれば、私はそう名乗りましょう。あなたに名付けてもらいたいのです!
<ジークリンデ>
たしか、お父様の名はヴォルフェでしたね?
<ジークムント>
臆病なキツネどもにとってはオオカミ(ヴォルフ)だったでしょう!ですが、その目の輝きは、オオカミではなく、
あなたという素晴らしい女性の目と同じでした。
父の本当の名・・・それはヴェルゼです。
<ジークリンデ>
(我を失って)
ヴェルゼがあなたの父親で、あなたがヴェルズング族ならば、
あの老人は、まさにあなたのために、木に剣を刺したのです。
私の愛の証として、私にあなたの名を付けさせてください・・・ジークムント・・・私はあなたをそう名付けます!
Siegmund heiss' ich, und Siegmund bin ich!
私の名前はジークムント、私はジークムントです!(Google 翻訳)
Wagner: Die Walküre, WWV 86B, Act I Scene 3: Siegmund heiß ich und Siegmund bin ich! · Lorin Maazel · Pittsburgh Symphony Orchestra · Susan Dunn · Klaus König
Composer, Author: Richard Wagner
<ジークムント>
(木の幹におどりかかって、剣のつかをつかむ)
我が名はジークムント!ジークムントこそ私!
剣よ、証人となれ!ひるまずに、お前をこの手にするのは私だ!かつてヴェルゼは言った。最大の危機に陥ったとき、
お前は剣を手に入れるだろう・・・と。今こそその時だ!
神聖なる愛の最大の危機(ノート)・・・
危機は、愛の憧れを私の心にかきたて、
あかあかと胸に燃え広がりながら、
行動するのだ、死ぬのだと、私に迫ってくる・・・
ノートゥング!ノートゥング!これがお前の名だ、剣よ・・・
ノートゥング!ノートゥング!誰もがうらやむ剣よ!
切っ先鋭い刃を見せよ!
鞘から姿を現すのだ!
(恐ろしい力で一息に剣を幹から引き抜くと、驚きと歓喜のうちにあるジークリンデに、その剣を見せる)…
…(中略)…
…(ジークムントは狂おしいばかりの情熱でジークリンデを抱き、彼女は大きく声を上げて彼の胸に顔を沈める。幕が素早く下りる)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます