〘 …音楽を構成する要素は数え切れないほどあるが、基本的には高さ(音程)と長さ(音価)の異なる音を順番に組み合わせたデータ列といえる。さらに、音程の異なる音の組み合わせ(和音)と、音価のパターン(リズム)も重要な意味を持つ。… 〙
オリヴィエ・メシアン:七つの俳諧-日本の素描 第6楽章:軽井沢の鳥たち
〘 …《魔法使いの弟子》で有名なフランスの作曲家ポール・デュカスが、自身の作曲の弟子に言ったという。
「鳥の声を聴きたまえ」
その教えを忠実に守って、鳥の声を聴き、採譜し、音楽にしてしまったのが20世紀最高の作曲家 オリヴィエ・メシアンだ。…
…コラム2「鳥のカタログ」
メシアンは生涯を通じて、自作のあちこちに鳥の声に基づく音型を忍び込ませている。有名な《トゥーランガリラ交響曲》や《世の終わりのための四重奏曲》の中にも、鳥のさえずりを模した音型が聴こえる。
だが、かなり“鳥度”高めな作品はいくつかある。その最たる例は、その名もズバリ、「鳥のカタログ」。さすがに露骨すぎるタイトルとも思えなくもないが、メシアン先生は本気なのだ。1956〜58年に書かれたこのピアノ作品は、イソヒヨドリ、モリフクロウ、ヨーロッパウグイス、ダイシャクシギなど、13種類の鳥の名前のついた13の曲が、まさにカタログのように並べられている。全7巻、演奏時間はおよそ2時間半という大作だ。タイトルは13種だが、メシアンがフランス中を旅して出会った鳥さんたちが、実は77種類も登場しているという。この作品で彼はとにかく正確に鳥の歌を伝えることに注力した。「仕事の正確さについてはひそかに自負しています」とご本人も誇らしげである(前掲書、p123)。
――飯田有紗
オリヴィエ・メシアン: 「鳥のカタログ」第5巻 ~ 「ヨーロッパウグイス」
アナトール・ウゴルスキ(ピアノ)…
…コラム3「メシアンと日本の鳥たち」
日本の鳥の歌も作品にしてくれた。演奏旅行で諸外国を訪れる際、メシアンはご当地の鳥に会いに出かけたが、1962年に来日した際、奈良や宮島などを訪れ、そして軽井沢で鳥の声に出会った。ウグイスである。今回、ONTOMO編集部員の川上氏が対決(?)した、かの鳥である。
「それは非常に特性的で、他にどんなにたくさんの鳥がいてもすぐわかります。非常に長い音がピアニッシモからクレッシェンドし、きわめて漸進的にふくれ上がり、誇らしげなトルクルス格(編集者注:グレゴリオ聖歌の記譜法で 低い―高い―低い を意味する。ホケキョの部分に当たる)のフォルティッシモで終わります。私はこの歌を自作の『七つの俳諧』の中の『軽井沢の鳥たち』で用いました」(前掲書、p.117)
メシアンの作品を通じてこそ出会える、さまざまな鳥たちとの交流を楽しみたいものだ。
――飯田有紗
オリヴィエ・メシアン:「7つの俳諧」~「軽井沢の鳥たち」
ピエール・ブーレーズ(指揮) クリーヴランド管弦楽団… 〙
神戸新聞社様にも記事にしていただきました‼️ありがとうございますした✨️
— ばくたんいわ@3/18イドル東京委託 (@megante321) January 30, 2023
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