さて奈良国立博物館の特別展「みほとけのかたち -仏像に会う-」は二度目です。
8/20からは後期展示ということで、一部の展示品が入れ替えられています。
前回訪れたことを記事にしようと思っていたのに、すっかり忘れていましたね。
仏像には色々な種類がありますが、普通の人間とは異なる、どこか超越的なすがたをしています。たとえば、独特の髪形や服の形、顔や手がたくさんあるもの、そして優しい顔や厳しい顔、恐ろしい鬼のような形相の仏像もあります。体の色が金色であったり、衣服に華麗な文様があらわされていたり、豪華な台座にすわったきらびやかな仏像もあります。
この展覧会は、絵画や彫刻であらわされた仏像の「かたち」に注目しながら、仏像のもつ意味や、魅力の源をたどっていくものです。展示では仏像のすがたや、部分の形、素材などの外見的なところから、仏像制作の由来、仏像のもつ霊験、さらには仏像をとりまく世界を紹介し、仏像とは何かを改めて考えていただくものです。
本展を通じて、多くの方がより仏像に対して関心を高め、仏像にこめた先人たちの思いと、その芸術性の深さに思いをはせていただければ幸いです。 (ちらしより)
前期に出展されているのは72点、うち3点が国宝。
目玉はなんといっても中宮寺の天寿国繍帳(国宝・前期のみ)。
中宮寺でいつも見れるものはレプリカで、
本物は保存のためこの博物館に寄託されており、今回本物が展示されています。
本物を見たのはこれが初めてです。
後期に出展されているのも72点、うち3点が国宝。
そして目玉は子島寺の子島曼荼羅(国宝・後期のみ)。
前期にこれの復元品が出展されているのですが、後期では原本が展示されています。
展覧会は
第一章:みほとけのすがた
第二章:みほとけのしるし
第三章:みほとけのからだ
第四章:みほとけのなかに
第五章:みほとけの霊験
第六章:みほとけの住処
第七章:みほとけの宇宙
に分かれての展示です。
第一章では奈良元興寺の薬師如来立像と京都浄瑠璃寺の馬頭観音菩薩立像がいいですね。
第三章では京都海住山寺の四天王像、国立博物館の十一面観音菩薩像、奈良の林小路町自治会の弥勒菩薩立像がいいです。
第三章では国立博物館の力士立像、伽藍神立像(走り大黒)がなかなかいいです。
第五章では国立博物館、そして兵庫一乗寺の不空羂索観音菩薩像(ともに興福寺南円堂の不空羂索観音菩薩を描いたもの)、
そして国立博物館の愛染明王坐像。
これは焼失して残った大仏殿の柱から作られたという仏像です。
第六章ではなんといっても天寿国繍帳。
第七章では子島曼荼羅(胎蔵界・金剛界)。
先にも書きましたが、前期で復元模写、後期で実物(平安時代)が展示です。
復元模写
そして原本。
この曼荼羅の中で胎蔵界曼荼羅の中の虚空蔵院の千手観音菩薩像を見てみると、
平安時代の曼荼羅図であることを考慮すると、原本も素晴らしく美しいのですが、復元模写はさらに美しいですね。
昨日、24時間TVの中継で東大寺の前で、小林旭さんが歌ってましたね。