涙と笑いのHIV奮闘記

自分とは無関係と思っていた病気と思いがけなく向かい合い、闘病を続けるオヤジの日記。
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京都国立近代美術館:ホイッスラー展

2014年10月12日 | 外出・旅行

京都市美術館を出て、神宮道を渡り、京都国立近代美術館へ。

 

  

 
 

ここでは「ホイッスラー展 ジャポニスムの巨匠、ついに日本へ」が開催されています。

 ジェームズ・マクニール・ホイッスラー(1834-1903)は、アメリカのボストン近郊ローウェルに生まれ、パリの印象派の画家たちと交流をもちつつロンドンを拠点に活躍した、19世紀後半を代表する画家・版画家です。また彼は、万博を契機として欧米にブームを巻き起こした日本の美術・工芸品から大きなインスピレーションを得て独自の画風を確立したことで、ジャポニスムの先駆的芸術家としても世界的に知られています。
 ホイッスラーは、当時主流であった歴史や教訓を伝達するメディアとしての絵画を否定し、絵画そのものの表現力、つまり絵画における純粋な視覚的効果を追求しました。「芸術のための芸術」を目指す、いわば唯美主義の主導者として、彼は画面における色や形の調和に主眼をおいた作品を産み出し、同時代の芸術家たちに広く影響を与えました。そして作品制作における自らの信念を、彼は、作品タイトルに「シンフォニー」や「アレンジメント」といった音楽用語を付すことで明らかにしようとしました。

 本展覧会ではまず、パリ時代にギュスターヴ・クールベの作品と出会うことでレアリスム(写実主義)から出発したホイッスラーが、唯美主義の画家として独自のスタイルを確立していくさまを、彼が主に手がけた二つのモティーフ、第一章の人物画と第二章の風景画でご紹介します。そして最後に、彼の画風展開における最も重要な契機であるジャポニスムが、どのような輝かしい成果へと結実したかを第三章でご覧いただきます。
 本展は、アメリカ・イギリス・フランスから、ホイッスラーの油彩画・水彩画そして版画の代表作約130点を集めて開催される、国内では約30年ぶりとなる大回顧展です。ホイッスラーに影響を与えた浮世絵などの参考作品・資料をも含む本展で、19世紀後半の欧米画壇を席巻した巨匠の輝きを、是非ご覧下さい。

(ちらしより)

開場では出展目録が配布されておらず、係員に尋ねるとHPからダウンロードしてください、と。
こんなこと初めてです。

意外とリトグラフ、エッチングなどの版画も手がけているんですね。

図録は購入せず、葉書を7枚購入。

 

灰色と黒のアレンジメントNo.2:トーマス・カーライルの肖像

 

紫とバラ色:6つのマークのランゲ・ライゼン

 

肌色と緑色の黄昏:バルバライソ

ノクターン:青と金色-オールド・バターシー・ブリッジ

ホイッスラーは、版画などでもこの橋を何枚も描いています。
歌川広重の浮世絵「名所江戸百景 第76景京橋たけがし」に影響を受けているそうです。
小さく黄色く見えているのは、花火の名残。 

 

白のシンフォニーNo.3、白のシンフォニーNo.2。
いずれも夫人を描いた絵のようです。 

  

ノクターン

 

ホイッスラー展は3階。
4階では第4回コレクション展

  

「絵画」の発見:フランス近代絵画の展開

19世紀後半は芸術にとって激流の時代でした。市民革命や産業革命が契機となって市民階級が台頭したことにより、絵画に求められる主題は、歴史的・神話的事象から、市井の人々やその生活そして自然へと変化しました。それいともない、画家は戸外へとアトリエを開放し、目に見たままを描こうとするレアリスム(写実主義)が主張されるようになります。視覚重視のこの傾向は、光を描く印象派や新印象派を生み出し、ついには「絵画」それ自体の存在・意義を問い直すナビ派やキュビズムのような動きに繋がります。本展示では新たな「絵画」発見の中心地となったフランスのコローからモネ、ピサロ、ボナール、マティス、モディリアーニらにいたる実り豊かな展開の一端をごらん頂きます。

(ちらしより)

そして

日本近代洋画と浮世絵:鏡としてのジャポニスム

1867年に日本が正式に万博に参加したことを契機として、欧米では日本の美術・工芸品に対する関心が一気に高まりました。その大きな影響を受けて誕生したのが、印象派の絵画やアール・ヌーヴォーのデザインです。この日本に向けられた熱い眼差し、ジャポニスムと呼ばれる現象は、明治維新後の殖産興業の一環として(西)洋画の技法摂取に熱心であった日本にも報告され、日本の伝統的美術の保護やその教育の重視という流れを生み出す一方、日本における(西)洋画はどうあるべきかという問いを突きつけました。本展示では、洋画家たちがこの問題とどのように取り組んだかを、「浮世絵」を媒介として、とくに特徴的に見られる4つの構図「橋」「船」「木立」「髪梳き」を取り上げて考えます。

(ちらしより)

 

京都市美術館と京都国立近代美術館の展示を先に見てこれを観ると納得ができますね。

日本近代~のほうの「陶芸:イギリスへのあこがれ」には奈良県出身の富本健吉の陶芸が6点、
彼と親交のあtったバーナード・リーチの陶芸が4点。

4階からの眺め。
京都市立美術館と平安神宮の大鳥居。
その下の道路が神宮道。 

  

鳥居の左に小さく見えているのは、くろたにさん、と呼ばれる金戒光明寺ですね。

 

そして、南東の山の上に見えているのは、南禅寺でしょうか。

 

疎水と右奥に見えているのは蹴上のウェスティン都ホテル。

 



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