「転害門に落書き東大寺」
奈良市の東大寺で、転害門(国宝)に青色の絵の具状のもので楕円形の落書きが書かれていたことがわかった。
落書きは、同寺職員によって消されたが、通報を受けた奈良署は防犯カメラに不審な人物が写ってないかなど、
文化財保護法違反容疑で捜査している。
調べでは、1日午前11時ごろ、東大寺の狹川普文庶務執事が転害門の約1・5メートルの高さの位置にある
東側の腰貫部分で落書き(縦約30センチ、横約30センチ)を発見。28日に別の職員が訪れた際には異状はなかった。
転害門は三棟造りと呼ばれる珍しい様式で、1952年3月に国宝に指定された。
落書きを受け、同寺は転害門のセンサーを増やすなど対策を取る方針で、
狹川庶務執事は「改めて歴史の大切さを問い直して欲しい」とした。 (2007年6月8日 読売新聞)
正しくは「てがいもん」です。
うちの母親が若かりし頃、OLをやっていて、
「南都銀行転害門支店によく振込みをしたわ~、懐かしいなあ」
と言っています。南都銀行、今でもありますよ。
- 金堂(大仏殿)
- 南大門
- 本坊経庫
- 開山堂
- 鐘楼
- 法華堂(三月堂)
- 二月堂
- 転害門
なのです。このうち転害門は平重衡の兵火(1180年)、三好・松永の戦い(1567年)の2回の大火に焼け残った、
寺内で数少ない奈良時代の建物の1つなのです。
国宝の仏様ぎっしりの法華堂(三月堂)は半分が奈良時代、半分が鎌倉時代に建て増しされています。
その他は、有名な南大門でも鎌倉時代、大仏殿になると江戸時代の建造物なのです。
二月堂は平重衡の兵火(1180年)、三好・松永の戦い(1567年)にも焼け残りましたが、
お水取りの行事で火事を起こし、江戸時代に再建されています。
その貴重な転害門に落書き・・・
やりきれません。
あの変な落書きではなかったようですけれども。
最近は放し飼いの猫、野良猫が柱で爪をとぎ、糞尿を垂れ流し、
問題になっていましたが、
落書き・・・
この前、彼と自転車で行った時の転害門です。当時は落書きなんてなかったな~。
おっと、もうこんな時間。病院に行ってきます。
最近は、限度がない行動を取る人が多いような気がします。
何年か前にも原爆慰霊碑(でしたっけ?)に
ペンキが塗られていた事件もありましたよね?
いったい何が面白くてそんなことをするのでしょう?
幼稚としか言いようがありません。
商店のシャッターや橋脚、地下道の壁にあふれる落書。このまえ落書きをしている男性一人を見かけ、
怖いもの知らずのやじは「おい、なにしとるんじゃ~」って叫んでしまいました。はい~って言いながらにげてゆきましたが。
自分の家の壁に書かれたらどう思うのでしょうか。
去年だったか、法隆寺の国宝東大門に、「みんな大スキ」って落書きされました。東大寺の南大門にも落書きが。
そんな事書いたから、どうなるの?ですね。