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久々の松竹座での歌舞伎公演。
昼の部は11時からということで、自宅を9時半に出て大阪難波駅まで。
少し時間があったので、心斎橋筋と道頓堀をちょっと散歩して、松竹座へ。
心斎橋筋、人で一杯でした。
聞こえてくる言葉も、中国語や韓国語やスペイン語、英語、と様々です。
心斎橋筋商店街のデコレーション、これ、時期はずれでは?
合格絵馬に達磨。
えべっさん。
そして道頓堀といえばかに道楽、ですね。
節電のためでしょうか、動いていません。
松竹座。
正面に絵看板が2枚。
向かって右側が昼の部。
・天保遊侠録
・吉野山雪の故事 女夫狐
・菅原伝授手習鑑 寺子屋
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・身替座禅
・女伊達
正面のさらに外側に左右に役者の幟。
大型ポスターも。
一つは沼津の呉服屋十兵衛を演じる坂田藤十郎(山城屋)。
もう一つは寺子屋の松王丸を演じる片岡仁左衛門(松島屋)。
光が強いのでガラスに反射してきれいにとれませんね。
沼津のポスターのガラスに撮影している自分が映ってるし・・・
劇場内にも張られていたのですが、「撮影禁止」との掲示があったので、こちらを撮影しました。
とはいえ、平気でスマホやタブレットで撮影している中年女性はたくさんいましたけどね。
なぜ撮影禁止かというと、ロビーでこのポスター売っているんですよ。
1枚4000円・・・
ちょこっと感想。
天保遊侠録:真山青果、いろいろ見ましたけど、いいと思ったことは一度もない。
今回も何かよく分からないうちに終わってしまった・・・
わからないという先入観が駄目なのか・・・
女夫狐:義経千本桜の川連法眼館のパロディーですね。
源九郎狐ならぬ河内の国の塚本狐と和泉の国信太の千枝狐。
これはなかなかおもしろく見れました。
寺子屋:仁左衛門の復帰後初の大阪公演です。
歌舞伎座には観に行きましたが。
仁左衛門が松王丸を演じるのはもう6年ぶりかな。
涙なしに見ることができない筋ですね。
寺入りの部分が省かれているので、初心者には?な部分もあるかもしれませんね。
沼津:何年か前に東京国立劇場で同じ役者で出ていますね。
雲助平作(十兵衛の父親)を中村翫雀、呉服屋十兵衛を坂田藤十郎、娘お米を中村扇雀。
実際には翫雀(55歳)・扇雀(53歳)は藤十郎(82歳)の実子で、
実際と役の上では逆転しているのが面白いところ。
国立劇場のときと比べると、翫雀が平作に近づいてきていますね。
来年雁治郎を襲名するらしいので、それに向けて精進されているのがわかります。
もともと自分が歌舞伎にはまりだしたのは、昭和最後の今日と南座での顔見世興行。
当時中村扇雀だった藤十郎が同じ呉服屋十兵衛、平作を故實川延若、お米を故澤村宗十郎だったかな。
その後扇雀が雁治郎を、そして坂田藤十郎を襲名し、延若、宗十郎が鬼籍に入ってしまいました。
同じ上方役者で行くと、十兵衛を仁左衛門、平作を我當、お米を秀太郎という片岡三兄弟がやるのも好きかなぁ。
これまた涙なしで見ることはできません。
身替座禅:以前もいつだったか、仁左衛門の右京で見たことがあります。
吉右衛門の右京もええですけど、仁左衛門の右京も端正でいいですね。
奥方玉の井の翫雀、心配していたけど、抑えた演技ですごくよかった。
ともすれば大げさで、下品に生りがちなのに。
豊志賀の死:これが2回目かと思います。
今回は豊志賀を時蔵。
元気すぎて病人に見えないのが残念。
依然観たのは芝翫だったけれど、あれはよかった。
えっ、これで終わり?というお話です。
女伊達:隣に座った人が、頭にいろいろ飾りを着けて、大きな袖の服で出てくるのよ、といっていたけど、それは女暫!と心の中で突っ込んで。
孝太郎、舞踊ではなんであんなに顎をつきだすのかなぁ、といつも残念に思う。
まあ、最後を派手に飾る演目ではありますね。
復活した仁左衛門、もう文句のつけようのない藤十郎、この人がでると舞台が締まる秀太郎、
どんどんうまくなる翫雀を堪能できた芝居でした。
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