今日は仕事が午後からだったので、近鉄電車で「西大寺」という駅で途中下車して
菅原の里という道を歩いてきました。
駅の名前どおりに、「西大寺」という寺がありました。
幼稚園があるせいか、沢山の子供が歩いています。
子供を送る車が狭い道に通って、危ない危ない!
この寺は大茶盛で有名で、以前何度かきたことがあるので今回はパスです。
寺の前に、「ガトードボア」っていうケーキ屋があって、隠れた(?)名店らしいです。
行ったときはまだ開店していませんでした。
その道をどんどん行って、行き当たりの道を左へ。
すぐに大きな道に突き当たり、右折。
大きなマンションや薬局、クリニックがあると思えば田んぼがあって
コンビニがあって、空き地があって・・・。新しく開発中、といった雰囲気です。
小さな川を渡ったところで再び右折して細い道へ入ってゆきます。
田んぼの中にこんな道標が。
天満宮に向かって歩いて行きますと、
住宅地の中にポツンと池があり、その中の小島に赤い橋がかかっていました。
かなり読みにくくなった立て看板を見てみると、
「この池は、菅原院の一部にして、相伝菅神の遺跡であり、古くから菅原道真公の産湯の池と伝えられております。
島の中にある碑には、星霜年を経て古くなり、神の盛なるを託し、その祖先を敬うことにより徳を戴き、
荒れた岸に石垣を積もうとしたところ、その趣旨は、四方に伝わり瞬く間に完成した。
神徳は、月日が下界を照らす様なもので敬わない人はいないだろう。神をたたえ、碑を立て記念とする。
慶応3年11月
平成8年6月改修」
とありました。
えっ、菅原道真は奈良産まれなの?
てっきり京都の人かと思っていた。だから、菅原の里なんですね。
納得。
少し歩くと「菅原天満宮」がありました。
以前は菅原神社といっていたようです。
バス停も「菅原神社前」でした。(一日に三本しかないバス路線のようですが)
天満宮といえば、福岡の太宰府天満宮、京都の北野天満宮が有名どころ。
奈良市にある菅原天満宮は小さな小さな神社なのですが、菅原道真公の誕生の地と言われているようです。
へ~、しらなんだ。
菅原道真といえば、「菅原伝授手習鏡」という三大浄瑠璃の一つの主人公です。
「寺子屋」という段が泣かせる名場面です(この段には道真公は出てきませんが)。
歌人としても有名で、「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」でしたっけね。
さすが天満宮で、その紋は梅。
瓦にも灯篭にも。
なんといっても上の和歌といい、飛び梅伝説といい梅と縁深いようです。
(飛び梅伝説:道真公の左遷された太宰府に、京都の梅が、慕って飛んでいったという伝説
さだまさしの歌になかったかな、「飛び梅」って・・・)
あちこちに梅の木が植えられていて、梅の木の紋を見ることができます。
境内には牛の石像が沢山あって、というのは、道真公が、丑年、丑の日生まれだったことに由来。
また、道真公が亡くなって遺骸を牛車にのせて運んでいたところ牛が急に動かなくなった。
打っても叩いても、牛は動かない。で、その場所で、道真公はお眠りになりたいのだと、
味酒安行は考えて、そこを墓にし、その場所が、現在の太宰府天満宮といわれている、という縁もあるんです。
菅原天満宮の境内に立つ「筆塚」です。
毎年三月に、「筆まつり」というのが行われています。
書道の上達を祈り、書業の発展を願う祭典が行われるらしいですね。
通信講座で書道を始めたやじは、是非来年きてみようと思いました。
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