朝から大阪日本橋の国立文楽劇場へ。
今行われている演目は「仮名手本忠臣蔵」の通し狂言です。
第一部、第二部通しでみると10時間にもなりますので、
今日は第一部のみ。大序~六段目。
近鉄日本橋駅でおりて地下通路を進んでゆくと、黒・緑・柿色の定式幕のような壁があり、
芝居気分を盛り上げてくれます。
国立文楽劇場。
いつもと違ってロビーが人だらけ。
チケットはほぼ完売のようです。
出し物がよいのか、話題になったからちょっと観てみようということになったからなのか。
1階ロビーにある資料展示室(ここまでは無料なので、近くまできたら立ち寄ってみてください。
幕見席という、一幕だけみることのできる安い席もあるので、時間があればどうぞ)では
現在企画展示として忠臣蔵資料展がひらかれております。
1階ロビー(無料入場できます)には忠臣蔵の絵看板があり、
プログラム、記念品、文楽関係の書籍などを購入することもできます。
プログラムです。
今回の表紙は人形の衣装の塩谷判官の鬱金朱子大紋(違鷹の羽紋)と高師直の納戸朱子大紋(五三の桐紋)。
ちなみに大星由良之助の紋は右巴紋ですね。
普通は11時に開演となるのですが、今回は10:30。
とはいえ、10:15には浅黄幕を背景に三番叟が舞われるので、少し早めに行ってください。
あ、それと四段目の「塩谷判官切腹の段」は「通さん場」といわれ、
その演出上、昔は途中入場できませんでした。
今は入場できないということは無いのですが、一応開演前に着席するようにと掲示があります。
若手は若手でイキイキとした義太夫で、
ベテランはしっとりとした義太夫で、
あっという間に涙・涙の中、終演を迎えました。
残念なのは六段目の切り。
竹本源大夫さんと鶴澤藤蔵さん親子の義太夫・三味線でしたが、
源大夫さんは元気がなく、その声が聞き取り難かった。
芝居が跳ねてロビーに下りたところ、すでに二部のお客さんで押し合いへし合いしています。
そんな光景を見るのは初めてです。
人気が続くといいのですが。
ちなみに次の公演は初春公演で、
1部は寿式三番叟、義経千本桜(すしや)、増補大江山(戻り橋)
2部は団子売、ひらかな盛衰記(松右衛門内、逆櫓)、本朝廿四孝(十種香、奥庭狐火)です。
劇場前にみつけた大きな白い花。
多肉植物の花です。
雨が降っていたので水滴が沢山。
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