今日は晴れていて風も弱かったせいか、
奈良はポカポカして気持ちよかったです。
奈良公園に行ってきました。
若草山は焼き直しが行われたので、その後は真っ黒でした。
沢山の鹿が気持ちよさそうにひなたぼっこしていました。
そうそう、「鹿男あおによし」で、鹿がピーと鳴くってありましたけど、
確かにピーって鳴いていました。
初めて聞いた気がします。
猿丸太夫の「奥山に もみじふみわけ鳴く鹿の 声きくときぞ 秋はかなしき」を
習ったとき、鹿ってどんな風に鳴くんだろうと思ったことがあったんですよね。
でその後
松尾芭蕉の「ぴいと啼く 尻声悲し 夜の鹿」という句で、「ぴい」って鳴くんだとびっくり。
でも、それ以来鹿が鳴くのを聞いたことはなかったんです。
今日のお目当ては、奈良国立博物館で行われている特別展「お水取り」の見学です。
「お水取り」が終わらないと奈良には春は来ない。
それだけ「お水取り」は季節の節目を感じる行事ですが、
「おたいまつ」位しか知識がないやじです。
ところで、お水取りの行われる二月堂って、国宝に指定されたのは2005年なんですよね。
そのとき、「えっ、それまでは国宝じゃなかったの?」ってびっくりしました。
この特別陳列は「お水取り」が行われる時期(3/1~3/14)にあわせて、
お水取りに関連の有る彫刻・絵画・書跡・工芸品・考古遺品を集めて展示されています。
毎年行われているようです。
購入した目録からちょっと抜粋してみますと、
奈良に春を呼ぶ行事としてよく知られる「お水取り」は、正しくは「修二会」といい、
東大寺の二月堂で十一面観音に悔過をする行法です。
悔過とは過ちを懺悔し、あわせて除災招福を祈る事です。
この「お水取り」は天平勝宝四年(752年)に実忠和尚によって始められたと言われ、
千二百五十年をこえる長い歴史をもっています。
平氏による南都炎上、戦国時代の騒乱、江戸時代における二月堂の消失、
先の大戦における空襲の危機など、千二百五十年以上の長きにわたる数々の
困難を乗り越え、「不退の行法」として、一度の中断もなくつづけられてきた
「お水取り」は、わが国を代表する生きた文化遺産といえましょう。
そうなんですよね。
大仏様の開眼が752年。それ以来一度たりともとぎれたことのない「お水取り」。
すごいと思いませんか?
しかし、あの「正倉院展」の混雑は何だったんだろうと思わされるような、
人がほとんど居ない展覧会でした。
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