クラゲ男のフワフワ日記

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歩く早さで

2022-02-28 07:07:21 | 日記
 2か月ぶりに連絡が来た彼女。「また、一緒にごはん食べに行こう」とラインすると「うん、ごはん食べに行こう」と彼女から返信があった。

 早速、「週末に食事に行こう」と誘うと未読スルーされた。そして金曜日に意を決してこのようなラインを送った。」

 「明後日の日曜日ごはん食べに行こう。午後1時に⚪⚪駅の南口に待ち合わせしよう。気が向いたら、何も言わず来てくれ。気が向かなかったら、何も言わず来なくていいから。僕は一時間待って、君が来なければ黙って帰る」

 我ながら強引な誘い方だったな…と思った。相手からの問答は無用で、気が向いたら来い、別に来なくてもいい…なんてある意味男らしい感じもしなくはないか?

 ラインはすぐに既読がついたが、返信はなかった。

 土曜日に髪を切ったり、白いパンツをユニクロで買ったりした。身だしなみを調えて彼女に会いたいからだ。

 そして日曜日の朝、彼女からラインが来た。法事を理由に断ってきた。

 法事で行けないって…中学生が思い付く理由だ…クラゲ男は唖然とした。

 ラインには「3月がいいかもー!?」とあった。

 会うのを先延ばしにして自然消滅を狙ってるのが見え見えだ。

 やるせなさとやり場のない怒りを抱えて絶望感に苛まれた。

 気晴らしにドライブに出掛けたりして、夕方頃には大分気分が落ち着いた。

 夜中に「法事は無事済んだかな?」とラインすると、珍しく早めに既読が付き返信があった。

 返信の内容からして、法事は嘘では無さそうだった。

 彼女からのラインを見て、ハッと気付いた。「俺は何を焦っていたんだ。2か月ぶりに連絡が来た彼女にとにかく早く会いたくて、自分の言い分を押し付けていたのでは…」

 そう思うと、不思議と彼女に抱いていた不信感が消え、心が穏やかになった。

 彼女から連絡が来てからの一週間、2ヶ月間の空白を埋めるため彼女に対して全力疾走していたのかもしれない。

 「これからは歩く早さで彼女と接しよう。」そんなことをボンヤリ思った。