休日に部屋の掃除をしていたら懐かしいものが出てきた。中学時代の連絡先一覧だ。
クラゲ男が学生の頃は、まだ個人情報の考え方が緩かったのでクラスメイトはもちろん担任教師の住所と電話番号を堂々と載せていた。
リストを眺めると懐かしい名前がズラリと並んでいた。今で言う「スクールカースト」で上位のリア充系、アウトロー系、モブキャラ、オタク、ネクラetc…
各人の名前を見ると同時に顔とキャラクターが鮮やかに思い出せた。
試しに何人かの名前をネット検索した。「あいつ今何してる」というテレビ番組があるが、そんなノリで見ていると、何人もFacebookをやっていた。
リア充系は卒業後もリア充だ。一方でモブキャラ系も何人かFacebookをやっていた。
皆、いいおっさんだ。結婚して家庭を築いたり、結婚せず自由気ままな者もいる。ある者は弁護士や一流企業で活躍していたり、ある者は役者になっていたり大学教授になっていた。
職業と学生当時のキャラクターが一致しない者が多い。中学当時と卒業後20年以上経った現在と比較するのは無理があるのだろう。
もっともFacebookをやっていない者が多い。アウトロー系の中でも名前を検索してもFacebookはもちろん、ホームページ等にも出てこない者もいる。
卒業後にキャラクターが変わったのか、それとも地道に堅実な人生を歩んでいるのか、それとも…
学校と言うものは不思議なものだ。生まれた年度が同じというだけで、生まれも育ちもバラバラな生徒が同じ教室で同じ授業を受け、体育祭や文化祭、修学旅行に行ったりする。
仲良しではないのに、普段の授業だけでなく各種イベントにみんなで参加する。こんなことは人生のなかでも小学校から高校の間だけだろう。
そんなある意味特殊な環境にいたからこそ同窓生達がそれぞれの人生を歩んでいることに特別な感情を抱いてしまうのだろう。