2020年が人生最悪の年だと思う人は多いだろう。コロナ禍で肉親を失った人、仕事を失い一家離散した人… クラゲ男にとっても人生最悪の年となった。
2月に元妻とスピード結婚した。3月から暮らし始めたが、4月の初めから実家に帰るようになり、4月末から5ヶ月も別居していた。
9月に戻ってきた。「今度こそ、夫婦仲良く」と思っていたが、中々2人の溝が埋まらず、クラゲ男から離婚を切り出した。12月のことだった。
健康運も最悪だった。入籍前にインフルエンザになり、4月にはお尻の粉瘤が再発した。飲み薬で上手く散らしたが、6月には尿管結石にかかった。
今まで経験したことない痛みに襲われた。病院に行き、3日くらい痛みが続いた。
仕事運も最悪だった。クラゲ男が担当の仕事をほぼ全部任されてしまった。ちょうど折悪しく、事務室の移転があり、今まで広々として快適だった場所から狭く汚い場所に移動になった。しかも空調が効かず、夏暑く冬も暑い事務室での業務をこなさなければならなくなった。
また、申請が立て続けに来たので毎日の業務がパンクしたのだ。おまけにパワハラ主幹がクラゲ男のフォローに回ることになったので、地獄だった。
細かいことにこだわり中々決裁の印鑑を押さず、毎日激しい口調の叱責があった。課長は見て見ぬふり。夏頃からメンタルが不安定になった。
そして、この年の5月に4年間一緒に働いていた先輩が急死した。ショックだった。決して威張らず、怒らず、腰が低くて親しみやすい先輩だった。
今でも、庁舎内をブラついていても不思議でない感じがしている。それほど先輩の死は現実感がなかった。
さらに、この年はクルマを買ったがクルマのトラブルが連発した。
10月に公用車を道路標識のポールにぶつけてしまった。幸い怪我人もなく、損傷も大したことがなかった。
11月には実家に帰った際、実家の門柱にクルマのドアを擦ってしまった。納車から半年経っていないにもかかわらずだ…。
修理代が高いので結局、保険を使うことにした。
コロナ禍で家族や仕事を失った人に比べれば大したことないかもしれないがクラゲ男にとって人生最悪の年となった。