避難しました

降り続く雨の影響で、県内の多くの所に
特別警戒警報が発令された
災害の少ないのが〈ウリ〉のわが県で
こうまで広範囲に被害が広がるのは異例なことだ
ここに住みだしてほぼ半世紀
避難するなどということは初めてのことだ

昨夜、ウチの裏山が崩れて、そばを流れる谷川をせき止めた
１１時頃、ドーンという音がして、どうしたのかなあと思っていたら
消防団の人が（見回りをしていた）
「山が崩れたので避難してください」と言ってきた

万が一を思って、持ち出し品だけは準備していたので
パジャマの上にかっぱを着て
取りあえず、小学校にいった
近所の人たちも次々とやってきた

体育館で待機していたのだが
時々、防災メールの大きな音が、個々のスマホから一斉に流れ
体育館の屋根に雨の音が響いて結構うるさかった
〈こりゃー寝とれんわ〉と思った

朝までだからと、思うから辛抱も出来たが
長期にわたって避難生活を強いられたら
身体的にも精神的にも、相当な苦痛だろうと思った

明るくなりかけた５時頃、ひとまず家に帰ってみようと引き上げた
雨の降り方や被害の様子も気にはなったが
徹夜していたので、とにかく眠たかった
2時間ほど寝て、被害の様子を見てみると
まあ、大変なことになっていた
よくぞ家の方まで土砂が来なかったものだと
改めて大変なことになっているのを感じた

各地で被害が続出しているようだ
まさかわが身にこんな災難が降りかかるとは思ってもみなかったが
誰にでも起こることなんだと、身に染みた
災害が起きた時、どう行動したらいいのか
ちょっと予行演習をしたみたいな気持ちだ

無いに越したことはないが
南海トラフ巨大地震もささやかれている
備えああれば憂いなし・・皆さんもご用心を




山から流れ出た水が道にあふれている（上）　　裏山の土砂崩れ（下）