カトリック菊池教会 


毎週の福音書と典礼にそって人生の素ばらしさを探る一言
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A年 主の公現の主日

2017年01月02日 | 神父様からメッセージ(A年)

                   
 初詣とは、年の初めに産土神(うぶすなかみ・氏神)や恵方(えほう)に当たる神社仏閣に参詣することで、寺社によっては除夜詣での人が除夜の鐘の鳴り終わるのを境内で待ち、そのままで初詣を済ませているのをみることがあります。
 キリスト信者も神様のみ顔の光に照らされて、世界の平和を願って新年の歩みが始まります。特別にこの時、欠かせない真実を思い起こすべきだと思います。それはみ摂理です。このような言葉は神様の心を現わし、人類のための神様の慈しみを示しています。さてこの年の始まりに、私たちの夢、計画、望みなどを神様のみ摂理にゆだねるようにしましょう。空の鳥を養う神様、田畑の作物を豊かに実らせる神様が、今年も私たちの心の喜びや幸せを求めて導いてくださいます。今日、主の公現の主日を迎えます。イエス様は、全世界の人々に又、神様から遠くいる人々に救いの光として自分が生まれたことを示します。
「使徒パウロのエフェソの教会への手紙3・2-6」
 エフェソの信徒への手紙は、使徒パウロのまとまった教えを幅広く紹介しながらイエス様と教会との関係について語っています。教会は建物ですが、イエス様の体、イエス様の花嫁とも言われる象徴ですから、キリスト信者になって教会に属す者たちは、それにふさわしい生活を送らなければなりません。当個所で使徒パウロは、自分の使命を強調してエフェソの信徒たちに神様のみ恵みの働きについて語っています。神様の心に秘められた計画が啓示によって明らかにされました。そしてその計画、つまり人類を救う方法はイエス様を通して聖霊の働きで知られました。イスラエル人であれ異邦人であれ、聖霊の力で神様の愛で満ちた計画を知るようになり、その救いの計画の対象になりました。つまり、イエス様によって神様のご計画を知るようになった人は皆一体となり、神様が約束された報いの対象になっています。
「マタイによる福音 2・1-12」
 マタイ福音記者がイエス様の誕生の物語を語りつづけています。どのような心構えで、あるいはどの観点からそれを受け取れば良いのかが大切なポイントだと思います。誕生の物語にはヘロデ王が登場し、そしてその関連の出来事もイエス様の誕生とそれに対する反応が歴史的なところですが、それだけではなく、メシアとしてのイエス様の誕生がどのように預言を満たしていたかが明らかにされています。そして最後にそれを聞く人の心がいつも問われる福音書は、自分の人生と心を巻き込んだ答えを求めています。幼子誕生の物語の心は、イエス様が預言者の言葉によって、この世の小さな町に生まれられ、救いを待ち望んだ人類の希望が全て満たされたとされたことです。そして福音書の中に出てくる星や東方からやってきた占星術の学者たちの贈り物も象徴的です。その中に全人類の希望が含まれています。もちろん私たちの個人的な希望も、それぞれを全て満たされるのは、イエス様の誕生を通してこの世に現れた神様の愛にほかなりません。
                                   モヨリ神父
     

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