もむでんブログ

アルゼンチンがビッグトーナメント3連覇!:コパ・アメリカ2024Final アルゼンチン代表1-0コロンビア代表

Euro2024と並行して行われていたのになぜか注目度が低かったコパ・アメリカ2024は、アルゼンチン代表がコロンビア代表を1-0で下し、2大会連続16回目の優勝で幕を閉じました。

 

FIFA WorldCuo2022後も代表での活動を続けていたリオネル・メッシ他、世界チャンピオンメンバーを数多く擁し、ディ・マリアが今大会での代表勇退を表明しておりモチベーション的にも高そうなアルゼンチンと、ハメス・ロドリゲスの復活で決勝に進出したコロンビア。

ウルグアイと並んで15回の優勝を誇り最多優勝がかかるアルゼンチンと、2回目の優勝を目指すコロンビアの対戦は、メッシを負傷退場で失いながらも、延長で投入されたラウタロ・マルティネスが挙げた値千金のゴールでアルゼンチンが勝利。

ニュースでしか見ていないので試合内容は全然わかりませんが・・・。

エースの負傷退場後の延長での優勝と言うとEuro2016のポルトガルを思い出しますね。

 

37歳のメッシに、早生まれでメッシと同い年で先発に名を連ねた36歳のディ・マリア、延長で投入されたやはり早生まれでメッシと同い年の36歳のオタメンディらの”メッシ世代”に、フリアン・アルバレスやエンソ・フェルナンデスらの若手、デ・パウルやニコラス・タグリアフィコ、エミリアーノ・マルティネスら脂の乗った30歳前後の世代が融合して高いチーム力を維持し続けるアルゼンチンが、今大会でも6勝1PK勝ちの無敗で優勝を勝ち取り、コパ・アメリカ2021、FIFA WorldCup2022、コパ・アメリカ2024とビッグトーナメント3連覇を成し遂げました。

Euro2008、FIFA WorldCup2010、Euro2012を制したスペイン代表に次ぐ偉業を成し遂げたアルゼンチン代表。

次の目標はFIFA WorldCup2026での連覇と、ビッグトーナメント4連覇の前人未到の偉業への挑戦になります。

ディ・マリアは今大会での代表勇退を明言していますが、メッシは明言していないもののSNSでの意味深な発信が注目されており、メッシが南米予選にかかわっていくのかにまずは注目が集まりますね。

2026年本大会では39歳を迎えるメッシに関しては必要論と不要論が巻き起こりそうですが、誰しもがピークを過ぎているであろうと考えていたコパ・アメリカ2021やFIFA WorldCup2022でエースとして活躍して戴冠した実績があり、2026年大会ではフルタイムの活躍でなくとも違いを生み出す可能性は大いにあると思います。

 

一方で、近代サッカーは突出した個の力と徹底した戦術のせめぎ合いが繰り返されてきました。

1960年代から90年まではヨーロッパと南米の優勝が交互に続き、個の力の南米と、戦術・組織力のヨーロッパの図式がはっきりしていました。

その後、2006年まで南米と欧州の優勝が交互に続くものの、少しづつ潮流の変化が見て取れます。

1994年と2002年のブラジルは、ロマーリオとロナウドの決定力を活かすブラジルらしからぬ組織力。

1998年のフランスは、ジダンを囲む若手・ベテランのタレントが融合、チーム得点王が3点ながら、試合ごとにヒーローが現れて初戴冠。

2006年のイタリアはチーム得点王が2点ながら、7試合2失点とカテナチオが復活。

2010年はスペインが完成の域に達したティキ・タカで、守備偏重の大会の中1点差勝利5試合含む7試合8得点2失点での優勝。

2014年はドイツのゲーゲン・プレスがフランス、ブラジル、アルゼンチンらを撃破。

2018年は19歳の怪物エムバペ他攻守のタレントを揃えたフランスが20年ぶりの復権。

2022年はアルゼンチンが35歳のメッシの決定力を活かせるチーム作りに初めて成功し、マラドーナを要する1986年大会以来の復権(その裏でフランスが2大会連続のファイナリストでエムバペが得点王に)。

こうしてみると、1994-2002は突出した個の力を生かすチーム作り、2006-2014は個の力に頼らない戦術や組織作り、そして2018-2022はまた突出した個の力を活かすチーム作りに戻った感がありますが、その間全体としてはパススピードや、ブロックの敷き方、プレスのかけ方で大きな変化が見て取れます。

もちろん優勝したチーム以外にも好チームがたくさんある為一概に上記の傾向とは言えませんが、今年行われたEuroとコパ・アメリカを見る限りは、スペインは突出した個の力と言うよりは全体的にレベルの高い個の力をチームとして昇華させ、アルゼンチンもメッシがいたものの得点源はアルバレスやラウタロ・マルティネスで、メッシに頼らないチーム作りを証明しました。

Euroではエムバペを擁しながら6試合4得点で流れからの得点が1点に終わったフランスなどが顕著な失敗例として挙げられていますが(それでもベスト4なので大したものですが)、今年の潮流から言うと2026年は突出した個の力に頼らないチーム作りをした国が勝つような気がします。

もちろん、エムバペ擁するフランスがそういうチームに変貌するかもしれませんので、今現在の予想としてはどこが勝つかわからないと言っているのと同然ですが(苦笑)。

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