やってきました!
国立競技場です!
そう、第102期天皇杯決勝、川崎フロンターレ対柏レイソルの一戦。
リーグでは残留争いに加わってしまった柏は、天皇杯では失点1と言う堅守に加え、攻撃陣も5試合16ゴールと好調。
日本代表に選出された細谷も好調を維持して2012年以来11年ぶりの優勝を狙います。
一方の川崎は、リーグでは2017年の初優勝以降の6年で優勝4回・2位2回と言う素晴らしい結果を残してきましたが、今年は相次ぐ主力の海外移籍で今年は中位に甘んじる結果に。
天皇杯では楽な試合こそなかったものの勝負強さを発揮して決勝進出。
2回目の優勝を狙います。
柏レイソルですが、1994年のJFLで2位になりJリーグ昇格を決めた際、カレッカの劇的なスライディングシュートによる決勝ゴールを川越陸上競技場で見て以降、1999年のナビスコカップの初優勝を国立競技場で、2011年のJリーグ初優勝を埼玉スタジアム2002で見てきましたが、2012年の天皇杯決勝は元日に行われたため帰省で見ることができず、三冠の生観戦はお預けとなっていました。
天皇杯は昨年のヴァンフォーレ甲府のジャイアントキリングでもわかる通り、決勝のみならず途中途中のジャイアントキリングも珍しくなく、ここを逃すと次は何年後になってしまうかわかりませんのでね。
「頂上決戦」のおなじみの巨大幕が登場。
そして選手の入場です。
遠くて背番号も見えないほどですが・・・。
今日は抽選に外れてかろうじてバックスタンド3階席のSA席しか取れなかったので・・・。
でも、全体が見渡せる見やすい席です。
さあいよいよキックオフ!
レイソルは私から見て右から左へ攻め、柏ボールのキックオフ。
柏は登録上4-3-3ですが、実際の布陣を見るとマテウスサヴィオが左に張り出し、細谷と山田が前線で横に並ぶ4-4-2の布陣で戦うようです。
試合は開始早々柏が押し込み、右CKを獲得すると、最初のシュートを放つも枠外。
その後も柏ペースが続き、13分までに5本のCKを得るなど優勢に試合を進めます。
しかしながら、シュートがなかなか枠に飛ばず、いかにフリーの状態を作ってフィニッシュの精度を上げるかがカギになりそう。
その後も左のマテウスサヴィオを起点に攻めますが、シュートはGKに防がれて無得点が続きます。
一方で川崎は押し込まれる時間が続き、マイボールになっても柏のコンパクトな守備で優位性を作り出せず、前半のシュートは39分の1本という状態。
結局試合は前半ノーゴールで0-0。
後半戦はエンドを変えて柏が左から右へ攻めます。
川崎のキックオフで試合合再開。
後半開始早々に、川崎がゴール正面でFKを得るもシュートは枠外。
さらに、53分には川崎のカウンターを高峰が引っ張り倒すようなファウルでイエローカード。
しかし、川崎も54分に柏のカウンターをイエローもらって止めるなど、試合がエキサイトしそうな雰囲気でしたが、これ以降はカードは出ず、荒れた試合にはなりませんでした。良かった・・・。
川崎がカウンター主体に攻める機会が増えたものの、柏が押し込むシーンが多いのは変わりません。
柏のセットプレーから川崎GKチョン・ソンリョンがセーブ。
DFの柱、谷口を移籍で欠きながらも山村らが体を張って決定的な場面を作らせない川崎。
試合は前半に比べると中盤のつぶし合いが増え、ゴール前に至る機会が少ないながらも柏のチャンスがまだ多い印象。
60分過ぎには川崎はMF瀬古を遠野、宮代を瀬川に代えて攻撃をリフレッシュ。
その後、ビッグチャンスをつかんだのは柏。
68分にカウンターから細谷がDFの裏に抜けだすともGKにセーブされました。
76分には川崎はチャンスをほとんど作れなかったレアンドロダミアンに代えて小林を投入。
柏も小屋松に代えて戸島、山田に代えて山本と前線をリフレッシュ。
すると、79分には川崎が右からのクロスをヘッドで流し、走り込んだ小林がスライディングシュート。
これは柏GK松本がセーブ。
85分には柏がカウンターからペナルティエリアに侵入し、倒されるもノーファウル。
86分には川崎がDF大南に代えてジェジエウ、MF脇坂に代えてジョアンシミッチと、延長を意識した交代。
そして45分を経過して、アディショナルタイムはなんと8分。
柏もMF高嶺に代えてMF仙頭、MF土屋に代えてDF川口と中盤をリフレッシュしつつ、3バックへのシフトを行う模様。
アディショナルタイムではそれぞれFKやCKのセットプレーを得るも、決定機には至らず試合は延長戦に突入しました。
エンドは変わらず、柏が左から右に攻め、川崎ボールでキックオフ。
最初のチャンスをつかんだのは柏で、川崎のゴール正面やや左でFKを得て、マテウスサヴィオが狙うもボールは壁にはじかれます。
柏は14分に椎橋に代えて武藤を投入、最後のカードを切ります。
一方川崎は延長後半開始時にFW小林に代えてバフェティンビ・ゴミスを投入。
身体能力が高そうな選手ですが、購入したプログラムに名前はなく、調べたら8月加入のベテラン選手だそう。
後半のビッグチャンスをつかんだのは川崎。
右から早いクロスを送ると、中央に侵入したバフェティンビ・ゴミスの頭にピタリ。
しかし、GK松本が横っ飛びセーブし、こぼれ球も体を張って防いで川崎のCKに。
右CKを柏がクリアして、左CKになるも、ゴールは割れず試合はついにPK戦に。
ゴールは川崎側、川崎の専攻とちょっと運がない嫌な感じで始まります。
1人目は家永、マテウスサヴィオとキックの名手がそれぞれ決め、順調な滑り出し。
2人目の川崎の瀬川のキックは松本がセーブしましたが、やり直しの判定で決められてしまいします。
柏の2人目の細谷、それぞれの3人目も決めて、柏の4人目は仙頭。
しかし、これがポストに嫌われて、川崎がリード。
5人目が決めれば川崎の優勝が決まりますが、バフェティンビ・ゴミスのキックは松本がセーブ!
後攻の柏の5人目の武藤も成功してサドンデスに突入します。
そして、川崎の6人目登里のキックを松本が連続セーブ!
これで柏が王手!!
しかし、6人目の片山のキックはポストに弾かれてサドンデスは続行。
心臓に悪いシーンが続きます・・・。
そして、両チーム7~9人目を成功し10人目、残るフィールドプレーヤーはお互いに1人とGKのみ。
しかし、先行川崎のキッカーはなんとGKのチョン・ソンリョン。
これを右上隅に鮮やかに決められます。
そして柏の10人目もGK松本。Gk対決ですが・・・。
松本が放った左へのキックはチョン・ソンリョンが横っ飛びセーブ!!!
あっ・・・。
・・・・・
この瞬間、優勝は川崎フロンターレの手に。
柏は死闘3時間の末に惜しくも準優勝となりました。
歓喜の川崎と立ち尽くす柏・・・。
互いに持てる力を出し合ってのPK戦10人目のGK対決で決着と言う、稀に見る死闘・激戦でした。
負けは正直悔しいですが、不利な試合内容から守り切った川崎が競い勝ったと言うことですので、川崎の優勝を素直に讃えたいと思います。
一方柏は、GK1対1のチャンスを2回外し、PKでも決めれば優勝のチャンスで決められなかったツケが最後の最後に来てしまいました。
熱い試合を見せてくれた選手たちはまた来年のタイトル獲得に期待したいと思います。
細谷選手はアジアカップもありますしね。
そして、私の目の前三冠の夢もはかなく消え、また来年以降の再チャレンジとなりました。
来年以降開催が元日に戻ると、また帰省と重なって生観戦できなくなりますが・・・。
帰省しない年があって柏が決勝に進出するか、はたまたまた今年のように前倒し開催になって決勝進出するか、どちらが早いでしょうかね。
先は長そうですが、気長に応援し続けるとします。