やってきました。
秩父宮ラグビー場!
昨年12月の開幕週の第一節と第二節以降、見たいカードがなかったり予定が入っていたり、かつ、2月前半はニュージーランドのチームと昨年度リーグワンの上位4チームの交流戦「THE CROSS BORDER RUGBY」が行われたため足が遠のいていました。
この3連休は、昨日は雪が降ってもおかしくない寒さと雨、明日も雨の予報でしたが今日だけはすっきり晴れ渡ってくれました。
席はメインスタンド中央ブロックの前から5列目の良席。
今日は東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)のホストゲームで、昨年3位の横浜キヤノンイーグルス(横浜E)を迎えての一戦です。
席が前の方なので肉眼でも選手の顔が良くわかります。
中央付近にいるリーチマイケルはスクラムキャップをかぶっていますね。
ビブスをつけていない選手がスタメンです。
長身LOワーナー・ディアンズもビブスをつけておらず、スタメンのようです。
アップが終わって引き上げる選手たち。
おっ、間近にリーチマイケルが。これも良席の恩恵です。
そして、選手が入場。
ここまで4勝2敗で、上位にとどまるために負けられない横浜Eは、RWC2019代表のSO田村、FBにはRWC2023代表の小倉がスタメンに名を連ね、FWでRWC2023に登録されたシオネ・ハラシリはベンチスタートですが、南アフリカ代表でRWC2019・2023連覇の中心メンバーのSHファフ・デクラーク、CTBジェシー・クリエルはベンチ外で欠場。
一方ここまで全勝で、次々節でやはり全勝を続ける埼玉パナソニックワイルドナイツと対戦するBL東京はここは星を落としたくないところ。
RWC2023日本代表のLOワーナー・ディアンズ、No.8リーチマイケルに、ニュージーランド代表SOリッチー・モウンガ、FLシャノン・フリゼルが先発という豪華メンバーですが、日本代表WTBのジョネ・ナイカブラはリザーブにも入っておらず欠場。
この試合も第二節の横浜E対トヨタヴェルブリッツ戦同様、ニュージーランド代表対南アフリカ代表のRWC2023決勝代理戦争ですが、残念ながら横浜Eの両選手は欠場でした・・・。
自分から向かって左に陣を取った横浜Eのキックオフで試合開始。
開始直後にハーフラインからややBL東京ゴール陣寄りで横浜Eがラインアウトを得ますが、ここからはチャンスにつながらず。
開始1分にはBL東京ボールのスクラム。
この距離だとレフェリーの「セット」の声も、選手の掛け声も良く聞こえます。
このプレーから直接得点にはつながりませんでしたが・・・。
3分にはハーフウェイライン付近でBL東京が自ボールのラインアウトを得ると、SH杉山が素早くリスタート。
後方から駆け上がったボールを受けたBL東京の右WTB桑山がボールを受けると、スピードに乗ってまだ整いきっていない横浜EのDFラインをブレイク。
右から中央に走ってマークを引き付けると、左サイドでフリーだったFL佐々木にパスして、左隅に難なくトライ。
角度のないコンバージョンでしたが、リッチーモウンガが見事に決め、BL東京が7-0でリード。
その後、横浜Eの反則が続いてBL東京がペースを握ります。
14分にはBL東京のノットリリースの反則から、横浜Eがラインアウトを選択してトライを狙いますが、BL東京がカット。
自陣でのモールから、後方にいたリッチーモウンガがパスを受けると、右サイドを駆け上がるWTB桑山にどんぴしゃりのキックパス。
桑山は2人の追撃をかわして深く攻め込むと、最後は中央をフォローしてきたCTBニコラス・マクカランにつなぎ、そのままフリーで駆け抜けてトライ。
中央やや右で膝をついているのがニコラス・マクカランです。
歓喜のBL東京フィフティーン。
さっきよりも角度的に楽なコンバージョンなので決めちゃうだろうなと思っていましたが・・・。
ボールはこの角度から見て、蹴った瞬間に外れたとわかる方向へ。
しかしながら、これで12-0とリードを広げます。
その後も横浜の反則が相次ぎ、マイボールラインアウトから攻め込むBL東京でしたが、この攻撃はノックオンで相手ボールに。
今度は横浜Eが自陣でノックオンを犯し、BL東京ボールのスクラム。
その攻撃から桑山がタッチライン際を駆け抜け、ダイビングしてグラウンディングしたかに見えましたが・・・。
桑山を中心に歓喜の輪ができましたが、このプレーはTMOとなり、グラウンディング直前に相手のタックルで足がライン外に出てしまいノートライ。
しかし、ここまで桑山のスピードに乗った突破が光ります。
28分には横浜Eが自陣中央付近でノットロールアウェイの反則。
2TG以上の差にしておきたいBL東京は迷わずショットを選択。
これをリッチー・モウンガがしっかり決めて15-0。
しかし、この直後のプレーでリーチマイケルが負傷退場。
BL東京はリーチに代わり伊藤が入ってスクラムを組みます。
横浜Eに攻め込まれるBL東京ですが、相手ボールのライン後を奪ってカウンター。
得点には結びつかないものの、ピンチの芽を摘んで陣地回復し、前半を終了。
前半は得点チャンスが全くなかった横浜Eは後半の巻き返しに期待です。
ハーフタイムにはBL東京の新入団選手の紹介。
出身大学と名前を言っていましたが、まだ卒業していないので試合出場はこれからということですかね。
後半は左に陣を取ったBL東京のキックオフ。
横浜E陣内で得たラインアウトからボールをキープするBL東京。
このプレーからは得点につながりませんでしたが、試合を優位に進めます。
直後の44分には横浜EのNo.8アマナキ・レレイ・マフィがハイタックルでシンビン。
そのプレイで桑山が一時交代でコートを出ます。
数的優位を得たBL東京でしたが、そのチャンスは活かしきれず、桑山とマフィは55分頃に復帰。
58分にはBL東京陣内でボールをキープした横浜Eがキックで打開を図ろうとしたところ、リッチー・モウンガがブロック。
そのこぼれ球はモウンガの前に転がり、自らボールをもって60m以上を独走。
左タッチライン際を駆け上がり、虚を突かれた横浜Eは誰も追いつけません。
難なくトライ。
この角度のないコンバージョンも成功させて、22-0と3TG以上の差にリードを広げました。
ちょっと飛距離が短くてドキドキしましたが、すれすれでバーを越えた感じでした。
62分にはBL東京のオフサイドからラインアウトを選択して反撃。
モールで押しますが・・・。
BL東京もがっちりブロックし、モールアンプレアブルでBL東京ボールに。
横浜Eはなかなか5mラインも突破できない状況が続きます。
あれ?給水しているのは・・・。
RWC2019日本代表に選出された徳永選手では。
最近あまり試合で見ないような・・・。
怪我なのかな?
69分には流れの中から横浜Eがゴールライン際まで持ち込み、モールを組んで押し込むも、モールアンプレアブルの反則を取られてしまいBL東京ボールのスクラムに。
しかし、そのスクラムで今度はBL東京がコラプシングの反則を犯し、横浜Eの大チャンスに。
トライを狙うしかない横浜Eはラインアウトを選択せず、”チョン蹴り”からプレーを再開。
連続攻撃でDFライン突破を試みますが、BL東京のDFが堅く、横浜Eが右サイドに展開したパスをBL東京のCTBニコラス・マクカランがインターセプト。
左寄りから中央に走って横浜EのDFを引き付けると、フォロ-に上がったマイケル・コリンズにパスが渡り、最後は右サイドを駆け上がった桑山にパス。
2人のDFを交わしてそのままトライ。
歓喜の輪ができたのはまたしてもBL東京。
72分のトライは今日4つ目のトライで、前半2アシストの桑山が決めました。
このコンバージョンはリッチーモウンガが失敗し、27-0に。
今日は左の角度のないコンバージョンは2本とも成功し、逆に右は2本とも失敗でしたね。
残り時間は7分ほどになり、追い込まれた横浜Eは完封負けを避けるべく、最後まであきらめずに攻撃を続けます。
79分にはBL東京がハイタックルでペナルティ。
横浜Eはラインアウトを選択すると、左サイドのラインアウトから粘り強く連続攻撃を仕掛け、中央にポイントを移しながら押し込み、最後はホーンが鳴った後の81分に途中出場のマイケル・コリンズが右サイドを突破してトライ。
最後のコンバージョンは田村が決めて27-7。
試合はそのままノーサイド。
横浜Eが一矢報いる格好で得点を挙げたものの、試合通してみるとBL東京ペースの快勝でした。
今日のPOTMは爆発的なランで2アシスト1トライを決めたWTB桑山です。
この選手、今日の今日まで知りませんでした・・・。
ジョネ・ナイカブラの陰にいたのかな。
今日のようなプレーが続いてくれれば、今シーズンのBL東京の優勝争いの強い武器ですね。
リーチマイケルのインタビューです。
前半での負傷交代は残念ですが、このインタビュー後も足を引きずっていたので、2週間後の埼玉WKまでに回復するかは厳しいところです。
これでBL東京は7戦全勝で埼玉WKと並んだものの勝ち点差1で2位、先週埼玉WKに敗れて5勝2敗になったサントリー東京サンゴリアスが3位で続き、横浜Eは4勝3敗で、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、トヨタヴェルブリッツ、神戸コベルコスティーラーズと4勝3敗で並んだものの、勝ち点差で7位に後退しました。
BL東京は来週花園近鉄ライナーズと対戦、そしてその翌週にいよいよ埼玉WKとの直接対決になります。
また、4位から7位のグループは勝ち点差2の中に4チームがひしめき、今後も激しい星の奪い合いが予想されます。
引き続きの熱い戦いに注目です。