今週も行っちゃいました!
秩父宮ラグビー場!
そうです、今日はリーグワンのプレーオフ準決勝、リーグ戦2位の埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下埼玉KN)対3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)の対戦。
新リーグ初の王者を決める戦いも、2週間前にレギュラーシーズンを終え、今週と来週のプレーオフトーナメントを残すのみで、いよいよラス2となりました。
昨年の最後のトップリーグ王者の埼玉KNと、昨年初のベスト4で今年も勢いに乗るS東京ベイ。
この対戦はレギュラーシーズンに2試合が組まれていましたが、開幕戦の国立競技場での試合は埼玉KNの新型コロナウィルス感染者発生で中止(S東京ベイの不戦勝)となり、2週間前の最終節では前節まで3位の埼玉KNが同2位のS東京ベイを破り、14連勝を飾るとともに順位を入れ替えたばかり。
とはいえ、2位対3位の対戦はその時点で決まっていたため、互いに全力を出していたかどうかは定かではありませんが・・・。
今日は負ければ終わりのガチンコ勝負!
まずはS東京ベイの入場。
今日の先発は主将で日本代表にも選出されたCTB立川、同じく日本代表FLラブスカフニ、オーストラリア代表のSOバーナード・フォーリー、ニュージーランド代表のCTBライアン・クロッティを始め、日本代表に選出されたPR北川、No.8ファウルア・マキシ、WTB根塚、FBゲラード・ファンデンフィーファーらを並べたほぼベストの布陣。
サブにも今回日本代表に選出されたCTBテアウパ・シオネ、元日本代表ヘル・ウヴェを控えたなかなか豪華なメンバー。
チームが好成績なので当然なんですけどね。
続いて入場してきた埼玉KN。
スタメンではPR稲垣、HO坂手、FLベン・ガンター、No.8ジャック・コーネルセン、SO山沢、CTBディラン・ライリー、WTB竹山、FB野口が日本代表に選出、ウェールズ代表のCTBハドレー・パークス、オーストラリア代表のWTBコロインベテを並べた超豪華布陣。
加えて、後半揃って投入されるPRヴァル・アサレリ・愛とグレイグミラー、HO堀江も揃って日本代表に選出されており、もうそれって反則でしょ的なメンバー。
メンバーだけ見たら埼玉KNの負けって想像できないのですが・・・。
埼玉KNのキックオフで試合開始!
試合は開始早々に埼玉KNがラックからSHではなくLOエセイ・ハアンガナがボールを出して抜け出すトリックプレーからつないでSO山沢がトライ。
コンバージョンも山沢がしっかり決めて7-0。
しかし、FW戦で優位に立ったのは代表を揃える埼玉KNではなくS東京ベイ。
まずはこのスクラムで反則を誘うと・・・。
SOバーナード・フォーリーがきっちり決めて7-3。
まだまだ時間がある中で点差を詰めます。
その後もS東京ベイが埼玉KN陣内でプレーする時間が続き、マイボールラインアウトから連続攻撃を仕掛けます。
ラインアウトでしっかりキープするS東京ベイですが、埼玉KNの最終ラインも固く、中央~右サイドに展開を図るのですが・・・。
中央でボールを受けたSOバーナード・フォーリーが左サイドに長いパスを送りますが、そのインターセプトを狙っていたのが埼玉KNのWTB竹山。
誰もいないS東京ベイ陣内を独走。
そして難なくトライ!
12-3と点差を広げます。
コンバージョンも山沢がきっちり決め、14-3で前半終了。
S東京ベイのトライが決まっていたら逆転だったところ、一気に11点リードに変えて前半を終了しました。
しかし、前半の流れはS東京ベイの時間帯が多かったため、立て直せるはず。
一方で、フロントローを日本代表総入れ替えのお決まりパターンで後半に強い埼玉KNも逃げ切りを図るはず。
ハーフタイムを挟んでの流れはどちらに傾くのか。
後半はS東京ベイのキックオフで開始。
暑いので皆水分をがぶ飲みしたせいなのか、トイレには男女とm長い行列ができ、ハーフタイム過ぎて席に戻る人多すぎ・・・。
後半の先制は埼玉KN。
ラインアウトからのサイドチェンジでトライを奪ったかに見えたS東京ベイですが、なぜかS東京ベイのアドバンテージでプレーは戻され、反撃を許したS東京ベイに守備のミスが出て埼玉のペナルティ。
これを山沢が決めて17-3と2TG差に広げます。
すると、埼玉KNはPR稲垣と平野に替えてヴァル・アサレリ・愛とグレイグ・ミラー、続いてHO坂手に替えて堀江を投入。
ラインアウトから連続攻撃を仕掛ける埼玉KN。
モールも後半は完全に埼玉KN優勢。
押し込んで・・・トライか?
トライ!!
距離のあるコンバージョンも山沢がしっかり決め、24-3と3TG 差に広げます。
ここまでくれば埼玉KNの思うつぼ。
しっかり守って時間を使いながらS東京のチャンスの芽を摘みます。
終盤のS東京ベイの連続攻撃でもしっかり時間を使わせて、試合終了直前のトライは許すものの、しっかりセーフティリードを保って終了。
バーナードフォーリーのコンバージョンが決まったところでノーサイドのホイッスル。
結局、前半終了間際のカウンターと交代のカードの切り方も含めて理想的な試合展開をした埼玉KNが24-10でS東京ベイを下し、決勝進出を果たしました。
前半終盤までのS東京ベイの検討も及ばずでした・・・。
これで、昨日の準決勝のもう1試合、リーグ1位の東京サントリーサンゴリアス(東京SG)が同4位の東芝ブレイブルーパス東京を下していたため、決勝はリーグ1位の東京SG対同2位の埼玉KNの決戦で、昨年のトップリーグのプレーオフトーナメント決勝の再現となりました。
リーグでの唯一の対戦は、開幕から連勝を続ける東京SGに埼玉KNが土をつけています。
ざっくり見たら、ラン攻撃の東京SGとFWをベースにしたしっかりとした守備から攻めにつなげる埼玉KNの「矛と盾」のような一線になりそうです。
開幕戦が中止になったため今大会最初で最後の国立競技場の一戦は、両雄による熱戦が期待できそうです。