やってきました!
秩父宮ラグビー場!
今日はジャパンラグビーリーグワン第13節東芝ブレイブルーパス東京(以下BL東京)対コベルコ神戸スティーラーズ(神戸S)の一戦。
ここまで11勝1敗で2位につけ、埼玉パナソニックワイルドナイツの敗北待ちの他力本願ではありますが、首位を狙える位置につけるBL東京と、ここ数年の不振を脱し7勝5敗と勝ち星を先行させて5位につける神戸S。
1位でのプレーオフ進出のために負けられないBL東京と、4位横浜キヤノンイーグルスに追いつくためにも負けられない神戸S。
同じカンファレンスに属し、前回の第3節の対戦では一進一退の攻防で7点差でBL東京の勝利で終っています。
今日は大黒柱リーチ・マイケルはまだ負傷が長引いているのか欠場、SOリッチー・モウンガも欠場し、リーチ・リッチーコンビの不在が気になりますが、LOワーナーディアンズが先発、シャノン・フリゼルがNo.8に入り、WTBジョネ・ナイカブラが復帰。
一方の神戸SはPR中島イシレリや具智元、FLサウマキ・アマナキ、SO李承信、CTBラファエレ・ティモシー、FB山中らRWC2019・2023代表メンバーが名を連ねほぼベストメンバー。
今回はバックスタンド自由席の観戦でちょっと斜め方向の視野ではありますが、指定席に近い場所を陣取れてまずまずの良席。
試合は、自分から見て左に陣を取った神戸Sのキックオフで試合開始。
試合はいきなり開始2分に動きます。
1分に神戸Sがオフサイドの反則を犯すと、BL東京はタッチキックを選択。
そして、Bl東京は右サイドで細かいパス回しからニコラス・マクカランがトライ。
このコンバージョンは松永が失敗しますが、5-0と幸先よくBL東京がリード。
4分にはBL東京がオーバーザトップの反則で、神戸Sはタッチキックでラインアウトを選択。
そこからモールを組んで攻めますが・・・。
この攻撃はモールアンプレアブルでBL東京ボールのスクラムに。
初ラインアウトもスクラムも、対角線上の遠くで残念・・・。
7分には中盤のラックからBL東京がターンオーバー、右に展開すると縦にキックパス、そのボールを最後はジョネナイカブラが抜け出し・・・。
ダイブ!
トライ!!
復帰早々良い仕事をやってのけました。
この距離のあるコンバージョンは、今度は松永がしっかり決めて12-0。
神戸に反則があり、ようやく近くでラインアウト。
ですが、このプレーは息が合わず神戸がスティール。
そして、逆にBL東京はオフサイドから神戸Sにタッチキックを与えます。
しかし、この攻撃は神戸Sのノットスティールザボールに。
17分には神戸Sが押し込むもモールアンプレアブルとなり、BL東京ボールのスクラム、さらに神戸Sがコラプシングと続いて、BL東京はジョネ・ナイカブラの突破から中央につないでFBマイケル・コリンズのトライ。
そして再び松永がコンバージョンを決め、19-0に。
前半も半分終わらないうちに3トライを挙げて良い立ち上がりのBL東京。
すると22分、BL東京の自陣でのオフサイドで、神戸Sはスクラムを選択。
スクラムから出したボールをラファエレ・ティモシーが受けて中央を突破してトライ!
このコンバージョンをブリン・ガットランドが決めて19-7。
直後の23分、BL東京は敵陣でノックオンの反則、神戸Sボールのスクラムに。
すると26分には神戸が右サイドから押し込んでボールの奪い合いになり、最後はサウマキ・アマナキがトライ。
コンバージョンも成功して19-14と5点差に。
神戸Sの追撃ムードかと思われましたが、その後は両チームに細かい反則が相次いで一進一退に。
しかし、34分に東京がハイパントをけると、神戸Sが処理を誤り、マイケルコリンズが神戸S守備網を突破。
ど真ん中に楽々トライ。
この真正面のコンバージョンは外すわけもなく、26-14と再びリードを広げました。
38分には神戸Sのノックオンでスクラムに。
スクラムから出したボールを中央に短くつなぎ、左WTBの森がスピードに乗って突破しトライ。
ホーンが鳴った後に松永がコンバージョンを決め、33-14で前半が終了しました。
結局、神戸Sの追撃ムードを断ち切って19点差に戻しましたが、後半はどんな展開になるでしょうか。
後半は45分にBL東京にオフサイドがあり、神戸Sは敵陣深い位置へタッチキックを決め、ラインアウトに。
ここはBL東京がスティールします。
ですが、直後の47分、神戸Sはキックパスを右サイドに展開し、右WTB山下がゴールラインを突破。
最後はちょこんとトライ。
このコンバージョンをブリン・ガットランドが決めて33-21に。
その後はBL東京に反則が相次いで、神戸Sのペースが続きます。
56分にはBL東京にオフサイドの反則、神戸Sがクイックスタートから押し込みますが・・・。
TMOの結果、ボールはグラウンディングできておらずノートライに。
58分にはBL東京のノットロールアウェイで神戸Sはタッチキックでラインアウトを選択、モールを組んでトライを狙いますが・・・。
ここはBL東京が踏ん張り、モールアンプレアブルでBL東京ボールに。
62分には神戸Sが敵陣へ押し込むも、ノックオンでスクラムに。
ここで奪えば大きなチャンスですが、ここは得点ならず。
神戸Sの攻勢が続き、65分には後半に交代で入っていたLOワイサケ・ララトゥブアが中央を突破しトライ。
コンバージョンも成功して33-28と再び5点差に詰め寄ります。
しかし、直後の66分にはBL東京が反撃。
キックオフのボールを神戸Sが処理をミス、ワーナーディアンズが奪って機転を作ると左に展開、短く早いパスを3本つないで、最後は駆け上がった左WTB森がライン際を突破してトライ。
角度の難しいコンバージョン松永がしっかり決め、40-28に。
しかし、神戸Sも早い時間に反撃。
69分に中央→左→左とポイントをずらしながら連続攻撃を仕掛け、最後はサウマキ・アマナキがタックルを受けながらも突進し右手1本でトライ。
このコンバージョンをブリン・ガットランドが決め、40-35とまたまた5点差に。
75分には神戸SがノックオンでBL東京ボールのスクラムとなりますが、ここでBL東京は痛恨のコラプシング。
タッチキックを選択してラインアウトから神戸Sが攻撃を仕掛けますが、BL東京がターンオーバーし、タッチラインに大きくクリア。
しかし、78分にBL東京はオーバーザトップの反則で神戸Sはタッチキックを選択しラインアウトを得ます。
FW陣が体を張って押し込む神戸S。
連続攻撃で押し込む神戸Sですが、BL東京も懸命のディフェンス。
ここでBL東京にノットロールアウェイの反則がありスクラムに。
最後の力を振り絞って攻め、それを抑える両チームじりじりした攻防が続きます。
レフェリーが大勢を低くしてグラウンディングを確認するも笛はならず。
しかも、ここでバックローで獅子奮迅の活躍を見せていたNo.8シャノン・フリゼルがシンビンに。
ホーンが鳴っても神戸Sボールの為プレーは続きますが、反則を犯せない神戸Sもきっちり規律を守って連続攻撃。
中央にポイントをずらして攻めます。
82分にはBL東京に反則があり神戸Sボールのスクラムに。
ボールの出所を伺う両SH。
しかし、BL東京にコラプシングがあり、再度神戸Sボールのスクラムに。
シャノンフリゼル不在の中、神戸Sの圧がBL東京を苦しめます。
出したボールを神戸が短いパスをつないで中央へ展開し、最後は左サイドに大きなパス。
それを、後半の終盤に最後のカードで入っていた濱野が拾って持ち込み・・・。
トライ!
何と、ロスタイムで土壇場の同点。
これで神戸Sの負けはなくなり、コンバージョンを決めれば勝ち越しに。
一方でBL東京の価値はこれでなくなりました。
角度のない緊張のコンバージョンは・・・。
ポストの左にそれ、ここでノーサイド。
それでも、最後、ロスタイム含めて10分以上は攻め続けた神戸Sの執念が実りました。
BL東京も他力本願ながら首位に追いつくために勝ちたい試合でしたし、神戸Sもプレーオフ進出の為に勝たなければならない試合だった中、両チームにとって痛い引き分けになってしまったものの、PGなしで両チームのラン攻撃の打ち合いになり、最後はそれぞれの勝ちたい執念が出た好試合でした。
残すは3節、早ければ次節にもプレーオフ進出チームが決まるかもしれませんね。