左肩の脂肪腫8cm強切除で伺いました。先生はとても優しく丁寧で開口一番「大丈夫ですよ!!」と仰って頂き安心して手術をお願いいたしました。「皮フ科と形成外科では考え方が違うからネ」と仰る先生のお言葉に大納得!!
本当にありがとうございました。お陰様でとても肩が楽に軽くなりました。
42才 女性
(形成外科 脂肪腫 良性腫瘍摘出術)
※コメント
脂肪腫は、長い期間を経て徐々に大きくなる腫瘍の一つです。粉瘤のように感染を起こすことはありませんから、10年を経過して来院されると8cmを越えるような大きさになっていることもあります。この方は、当クリニックまでに数件の医療機関を受診されたようですが、手術にまでは至らなかったようです。
当クリニックに来られたときには、肩胛骨上部の背中側に扁平に拡がっておりやや盛り上がっているなという印象でした。脂肪腫が小さいときには問題ありませんが、ある程度の大きさになってくるとやはり肩凝り、肩重い、頭痛などの症状が現れてきます。
まず、MRIにて脂肪腫の状態を確認する作業から始めます。脂肪腫は、皮膜に包まれており皮下で筋膜上にあり筋肉内には入り込んでいないなので、局所麻酔で一塊の固まりとして取り除けそうです
切開線は、皮膚のシワに合わせたラインで約7cmで行いました。脂肪腫を見つけたら、大きさと範囲を直視下で確認して、少しずつ手刀で慎重に剥離していきます。脂肪腫は、20分程度で取り除くことができましたので、その後は創部内を生理食塩水で良く洗浄して創部を2層に縫合していきます。最後に、排液のためのドレーンを挿入して手術は終了です。
術後は、5日間の通院で創部に入っているドレーンを抜去したり、バイ菌による感染の有無、体液が溜まる漿液腫の有無などをチェックしていき、5日後に抜糸とスキントーンテープによる固定を行います。
取り除いた脂肪腫は、病理検査に提出しており2週間ぐらいで結果が判明します。この方は、悪性化無しの脂肪腫と言うことで、ホッと一安心です。
手術痕は、体質や部位によって、ケロイドや肥厚性瘢痕といった赤く盛り上がったキズアトになる可能性があります。特に、肩や上腕、前胸部、下腹部、首などは好発部位と言われ、そのような状態になりやすいため要注意です。よって、ケロイドや肥厚性瘢痕を予防する内服薬やテーピングなど積極的に用いて約半年間フォローアップします。
一つ一つの確認作業を慎重に検討していくことが基本になりますが、できものの状態によっては当クリニックでは難しいと判断することもございます。このような場合には、大学病院との連携を密にとっておりますのでご安心下さい。
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