瘢痕(キズアト)の治療について
ーーこれまで当院にご相談に来られたキズアトの性状は
A:外傷・手術による線状のもの
B:交通事故によるもの
C:タバコ跡によるもの
D:イニシャルなどが彫られたもの
E:非吸収性注入異物によるもの
F:ヤケドによる面状のものなどが挙げられます。
※E:ヤケドによる面状の瘢痕については、広範囲あるいは幅が広いものには手術対応ができません。また、交通事故による治療は、自動車賠償責任保険の対象となる場合がありますので、保険会社とご相談下さい。
ーーキズアトに残る異物(ゴミ)についての処理方法について
A:異物を含めて手術で取り除くケース
B:皮膚レーザー治療でゴミだけ取り除くケース
C:A+Bの併用で治療をおこなうケースなど
患者様の状態や希望をお聞きして方針を決定します。
ーー形成外科の瘢痕(キズアト)形成手術について
基本的には、手術のデザインを慎重に行い、それに沿って瘢痕(キズアト)の部分を局所麻酔にて取り除き、その創部を2層に丁寧に縫合を行います。キズアト方向によっては、Z形成術やW形成術など形成外科独特の方法を取り入れる場合もあります。
※また、状態によっては、瘢痕(キズアト)を複数回に分けて取り除くこともあります。また、平行したキズアトは、同時に行うとキズを引っ張り合うために、方向を変えたりあるいは時期をずらしたりすることもあります。
ーー形成外科の最も基本的な手技。
ー皮切のデザイン
皮膚の切開線は、必ず皮膚のシワのラインと一致するように考えることです。手術を行うときには、時間をかけて慎重にデザインを行います。形成外科医のデザインセンスも問われるところです。
ー真皮縫合
皮膚の中縫いは細い糸で縫合し、この糸は基本的に抜糸をしません。糸の緊張がきつすぎないように注意して、皮膚の表面がぴったりと合せます。皮膚表面の黒糸は、5日目には抜糸を行います。
ードッグイヤーの修正
創縁の両端には、大なり小なりドッグイヤーという皮膚の隆起が生じます。ドッグイヤーは、できる限り修正を行った方が良い仕上がりになります。
ーハイドロコロイドゲルの貼付
私どものクリニックでは、この創面にハイドロコロイドゲルを貼付して、浸出液を逃がさないようにしています。
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