宿泊先の玉造温泉へ。去年出雲に来たときに泊まった所なので、地理的にもすでにすっかり頭に入っている。小さな川沿いに旅館がたくさん並んでいる。今回の旅館はなんと、前回泊まった旅館のお隣だった。お隣ならば、旅館の格差も少ないかもしれないなあって思って入館する。うん、こっちの方がちょっと古いかな。
それで、部屋に案内されてからが……。番頭さんの後ろについていくと、お土産コーナーを横切り奥へと入っていく。ん? ここは旧館だ。建物がかなり古い。そして扉を開けると……う、ちとトイレクサイ……その上寒い……。部屋には、エアコンが入れてはあったのだが「今入れたでしょ」という状態。畳はなんと氷のように冷たく、つま先立たないと冷えて痛みすら感じる。なんてこったぃ! エアコンの暖房を最大気温の設定、風量も強にしてみた……。
浴衣を引っ張り出してみると、サイズが大と小……。私は小さめだから小を羽織ってみると、あはは、子供みたいにすねの真ん中あたりまでしかない。大はというと、当然引きずる。だめだこりゃ! フロントに知らせて中を2枚持ってきてもらう。
その際、仲居さんに寒いことを伝えると、とりあえず様子を見てそれでも寒かったら暖房機を持ってくると言いつつ、しきりに謝ったり母の手作りのアクセサリーをほめたりするんだけど、ほめ方がマニュアル通りなのだ(笑) どうみてもこのおねーさん、アルバイトにしか見えない。母が同じ事を思ったらしく聞いたら、去年の春入った新人さんだった。19歳くらい!
ま、大晦日だし、せっかくの温泉なので食事前に温まることにした。私は先ほど、小の浴衣に袖を通してしまったので着ていったんだけど、右膝のあたりからどんどん糸がほつれて足が丸見え(笑) やっぱりダメだ! お風呂から帰ってきてもあまり部屋が暖まっていないが、これから食事でその間にお布団を敷きに来るから様子を見ることにした。
食事は大晦日ではあるけれどもうすでに期待ゼロ……マツバガニが一人1杯ついている。なのにみそ仕立てのカニ鍋。あとはよくあるパターンで刺身だの煮物だの……だったはずなんだけど、もう忘れちゃった、味が味だったから。でも完食したけど(笑)
部屋に帰ってもやっぱり寒いので、母が風邪気味だからと電話すると、石油ファンヒーターを持ってきてくれた。それで部屋の温度はどうにか上昇してきたけど、布団に入っても寒いのだ。冷たい畳の上に敷かれてあったものだから、中の方がちっとも暖まってなかったのだ……。もう、いやっ!
もう一度お風呂にいってあたたまり、アイスクリームでもと思い買いに行くと、お、フロントに例の3人組がいる! 通りすがりに耳をダンボにしてみると、どうやら飲みに行けるところを聞いているよう。そんなとこどこかあったかなあ……。
年が明けてあけましておめでとうなんだけど、何食べたっけかなあ……お雑煮と湯豆腐と宍道湖特産のしじみのおみそ汁……なんか水物ばっかりだなあと思ったのは覚えてるんだけど……。もういい。気持ちはこれから正式参拝を受ける出雲大社に切り替えだ。
予定を変更し、松江散策よりも初詣を先にすることになっていたので、8時に宿を出て出雲大社に向かった。早めに出たせいか、すいすいと到着。正式参拝も去年は1時間待ったと添乗員さんに話を聞かされていたが、写真の人たちの次でこれもすいすい。はじめの写真は出雲大社の神楽殿で、2枚目はその中の様子。ほんとは撮っちゃけないんだけど……。あ~あ、誰かフラッシュたいて撮って注意された! なのでこれ以上は撮れなかった、はは!
この大きなしめ縄に3つ房が垂れているでしょう? ここに下から硬貨をはじいて食い込ませて落ちてこなければと「吉」と言われているんだけど、そんなことをしている暇もおみくじを引く間もなくて、バスは松江市内へと向かっていった。あ、もう書かなくてもおわかりだろうが、3人組はやはり最後にバスに乗ってきたのであった……。ここでの集合写真には写ってた(笑)
つづく
お客も面白いのが居て、この旅館の中庭の池に夜でもライトアップしてあるから鯉がいることはあきらかなんだけど、オバサン二人は
「あ、ここも温泉ね!」(え”?鯉いたよなあ)
「ほんとだ!」(あんたもみえないのかい? )
あたしゃ、ずっこけながら後ろを通りました(笑)
でも笑っちゃった!
友人夫婦も以前グループ旅行で泊まった旅館で、「露天風呂あります」ってんで、「へ~~」
入ったら、どう見ても庭にある池。
廊下から丸見え。
でも「エイヤ!」って入ったらしいよ。
布団も不足していて、敷布団をかけて寝たらしい。別の部屋のご夫妻などは「敷布団かけられたならまだいいよ。うちは敷がなくて座布団の連結」だったそうだ。
すごいところってあるんだね