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月形龍之介主演、映画『水戸黄門 天下の副将軍』

東映「水戸黄門 天下の副将軍」 1959年製作...

光圀高松藩訪問。頼常が藩主。
光圀は高松藩家臣に頼常を助けるよう頼み、「このままでは光圀死して泉下の兄・頼重にまみえる顔を持たぬ」との言。
徳川光圀の兄・松平頼重はすでに故人なので1695年以降。
小さい子供が「よりよし」だが、松平頼芳は1695年の時点で29歳のはず。

ネットで調べると時代設定は元禄10年だから1697年。
TBSナショナル劇場では第38部もこの時代を舞台にしている。

NHKのBSプレミアム(BSの11チャンネルらしい←違うかも知れない)で夜6時から『江~姫たちの戦国~』と『テンペスト』(琉球の歴史の話)があるのだが、チャンネルが多すぎて別のチャンネルばかり出るので観るのをやめた。地上波で夜8時から『江』を観るほうが便利だ。

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『水戸黄門』が終わるとテレビの地上波ではレギュラー時代劇が大河ドラマだけとなる。
『江~姫たちの戦国~』は『水戸黄門』第43部と同様、西暦2011年いっぱい続くので、2012年以降は『平清盛』だけとなる。

テレビの『水戸黄門』は42年で終わることとなったが、それ以前は映画で月形龍之介主演の『水戸黄門』が何度も作られていた。テレビが普及する前、人々にとって新聞とラジオと映画が主な媒体だった時代である。
またTBSテレビの『水戸黄門』が始まったとき、1969年に森繁久彌主演でやはり『水戸黄門』の映画が作られている。
だから徳川光圀と吉良義央の両方を演じた役者には月形龍之介、西村晃、石坂浩二だけでなく森繁もいることになる。東野英治郎は現代版『サラリーマン忠臣蔵』で現代の吉良に相当する人物を演じている。ちなみに森繁が吉良を演じた日テレ1985年大晦日の『忠臣蔵』では里見浩太朗は大石内蔵助役、佐野浅夫は林大学頭の役で、論争相手は西村晃扮する荻生徂徠であった。
TBS『水戸黄門』もテレビ放送から10年目の1978年、格之進役が大和田伸也になった年に映画化されたらしい。

今後、時代劇が『桜田門外ノ変』や『さや侍』のように映画で作られるようになると、『水戸黄門』も映画で復活するかも知れない。それは月形龍之介時代への回帰になる。
『水戸黄門』はもともと講談であった。それが映画になり、テレビになり、テレビから消えたらやはり映画と舞台に戻るのだろう。
NHKの大河ドラマも、もとは映画や舞台の時代劇をブラウン管に移した(映した)ような物から始まった。当時はテレビは「電気紙芝居」と呼ばれ、長く続くとは思われていなかったようだ。俳優も映画が職場だったのである。

1959年 月形龍之介主演の映画で里見浩太朗が格之進役
1969年 TBSの東野英治郎版『水戸黄門』開始。これとは別に映画で森繁久彌が光圀を演じる
1978年 TBS『水戸黄門』映画化
2011年 TBS『水戸黄門』第43部で打ち切り

なお、TBSの『水戸黄門』の映画化は1978年以降、作られていないが、必殺シリーズはシリーズ化されている。1972年テレビ放送の『必殺仕掛人』が1973年に映画化され、1999年の『必殺!三味線屋・勇次』まで続いた。時代劇の映画化という意味では必殺は『水戸黄門』を越えたと言える。

テレビ時代の前は映画だけでなくラジオも人々の情報源だった。
もしNHKがラジオドラマでも『江』を放送し、TBSがやはりラジオドラマで『水戸黄門』や『JIN-仁-』を放送したら喜ぶ人も多いのではなかろうか。
視覚障碍者はテレビの音声をラジオで聴くようだが、地デジ化のせいでそれができなくなるようだ。地デジ化は弱者切り捨てである。

関連語句(Blog内検索)
水戸黄門

参考になるHP
水戸黄門 天下の副将軍/助さん格さん大暴れ|お宝映画・番組私的見聞録

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光圀 1695 徳川光圀 水戸黄門 映画
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