星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

第22回 ふそう文化大学 第3回目片岡愛之助(2)

2010-08-03 | AINOSUKEさん

第22回 ふそう文化大学 第3回目片岡愛之助
「愛之助流 歌舞伎・上方舞 見聞録」
公演日  2010年8月1日(日) 14:00~15:30
場所   扶桑文化会館(愛知県)
座席   前方席(自由席)







以下、断片メモを見て思い出しながら・・・。
会話口調の部分は言葉通りではありません。

●7月にこっそり
愛之助さん、黒のシャドウストライプのスーツに白のシャツ、ノーネクタ
イ。もちろん、いつもの笑み♪
司会の稲葉さんが、いい色に焼けていますね、と振ると、意外な答えが。
7月の松竹座では昼の部の出番が少なかったので、ビックカメラでわざわ
ざ自転車を買い、毎日それに乗って大阪を探索してたそうです。
「こっそり乗ってたんですねー」とウレシそうに話す愛之助さん。
(あの大阪の炎天下を!!!)
その後、自転車は弟子の愛一郎さんに譲られたそう。(ちょうど自転車を
盗られてしまったらしい)。自宅まで乗って帰るのなら、と言うと「乗っ
て帰ります!」愛一郎さん、難波から伊丹まで無事乗って帰ったそう♪

●日テレ特番?
海老蔵さんの結婚式では、あまりに会場が広すぎて諸先輩方にはお目にか
かれなかったそうです。(モニターで見たりも!)
自分達は若者のテーブルで、その人物配置を身振り手振りで詳細に説明♪
「あれだけ横に長いテーブルは初めて。会議みたいでしたね」。
(出席者とのエピソードも面白かったのですが、差し控えます。)
これは何をするのものかなと亀治郎さんと言いながらオペラグラスを覗く
と、バードウォッチングをしてるみたいで、実際にはお会いできなかった
たくさんの人が見つけられて楽しめたそうです。
「いたるところでテレビカメラが回っていて、日テレの特番に出てるみた
いでした。」(←だから、日テレ特番やて!)

●名古屋・御園座でとある会を結成
5月は御園座で『夏祭浪花鑑』を上演。
「僕、名古屋が大好きなんですよー!」(←最近よく仰ってますねぇ。)
「『夏祭浪花鑑』は非常に体力がいる芝居なんですよ。特に義平次が。
橘三郎さん、初日からすごく力が入ってましたので、僕(団七)が殺す前
に死ぬんじゃないかと思いました(笑)」。
扇子で強く叩きすぎて折れてしまい、仰ぐ時に使えなかったりもしたそう。

団七は十三代目仁左衛門さんの型だそうです。
松嶋屋では団七を継いだのは我當さんだったけれどビデオを見ると自分流の
やり方に変えたものだったため、十三代目さんの台本を探したそう。
昔の芝居は書抜(かきぬき)といって台本から一人分ずつ書き抜いたものを
渡されており、それを見ると「一、なになに・・・」「一、なになに・・・」
というようなものばかり。それでも秀太郎さんが覚えていて「お父ちゃんは
こうしてた」と教えてくれたのと、一寸徳兵衛をやったことのある当代の
仁左衛門さんに教えてもらって、十三代目の型として演じたそう。

公演中のエピソード。
亀治郎さんが言い出して、鈴蘭南座でやっている「南條隆とスーパー兄弟」
の舞台を見ようということに。「この劇団も団七をやるんですよ。団七と
お辰、もう一つは徳兵衛と義平次を二役でやるので見たかったんです。」
結局、上演時間の都合で見られなかったけれど、交流はあったらしい。
吉弥さんがスーパー兄弟の影虎さんのファンと聞き「吉弥さんを驚かす会」
を結成、こっそり千穐楽で影虎さんを出演させることに!
当日は亀治郎さんの楽屋で化粧をしてもらい、『男の花道』で大勢が出る
時に、お茶を持ってくる役で登場。
その時の吉弥さん、「固まってましたねー! 顔が凍りついてました」と
顔の実演をしてくださる愛之助さん。でも喜んでもらえたそうです。
(今年は金丸座から御園座までほぼ同じメンバーだったせいか、座組の雰
囲気のよさが伝わるエピソードでした♪)

この後、昔の先輩方はもっといろいろやってたみたいですよ、と難波にあっ
た新歌舞伎座でのお茶目なイタズラを引き合いに。
雨漏りする劇場だったので、舞台上の雨が落ちてくる場所にわざわざ黒衣の
格好でかなだらいを置きに行った先輩がおられたそう。
真剣な舞台なのに、台詞の合間に雨漏りの音がカーン、カーンと・・・。

●歌舞伎は気楽に
歌舞伎は敷居が高いとよく言われていますが、もともとは庶民の娯楽だった
ので、もっと気楽に見に来てください、とのこと。

つづく・・・次は写真を見ながらコメントする愛之助さん。

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4 コメント

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ありがとうございます! (puspitasari)
2010-08-03 21:16:19
「待ってました」
嬉しいです。
文面からお声が聞こえてきそうなくらい
詳細なレポありがとうございました。

十三代目の型で演じた団七のお話が
特に素敵でした。

次回も楽しみにしています。
返信する
わぁ~(^^) (おばおば)
2010-08-04 06:12:33
拝読しながらいちいち目尻が下がるような微笑ましいエピソードの数々、そして歌舞伎に真摯に取り組む様も伺えて素敵です~(*^^*)
やはり良い人間関係のお話を見るとこちらまで温かくて嬉しい気持ちになれてヨイものですね。(あの吉弥さんが固まるなんて…想像したら笑えちゃいます^^)

それにしても、一刻も無駄にしないような生活ぶり、凄いですね。

ワタクシも次回楽しみにしております(^^)/
返信する
puspitasariさま♪ (ムンパリ)
2010-08-05 01:53:21
団七が十三代目の型であることは聞いたり読んだりして
知っていましたが、書抜の内容について具体的に聞いたのは
私も初めてでした。
秀太郎さんは女形なのに立役のことまでよくごぞんじなのは、
いつも十三代目さんの相手役をしておられたからだそうです。

お話が平板にならないよう、つねに楽しい方向に持って
いこうとする愛之助せんせいが素敵でしたよ!
返信する
おばおばさま♪ (ムンパリ)
2010-08-05 01:54:30
こんぴら&御園座のメンバーのお話は、つつけば(笑)
まだまだ楽しいことがいっぱい出てきそう~♪
こういう結束力がそのまま舞台に出るんでしょうね。
千穐楽のサプライズはもしかしたらリピーターの観客だったら
気がついたかも、と思います。
愛之助さんはトークがお上手で、いつもいっぱい笑わせて
くださるので健康にいいですよ~(笑)。
返信する

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