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星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

いのうえ歌舞伎・壊Punk「蜉蝣峠」 観劇メモ

2009-05-02 | 観劇メモ(演劇・ダンス系)
公演名    いのうえ歌舞伎・壊Punk「蜉蝣峠」 
劇場     梅田芸術劇場
観劇日    2009年4月29日(水・祝)  12時30分開演
座席     3階7列

舞台はパンクでソウルでブルースで浪花節だった♪
(なんちゅういいかげんな!)
やっぱり新感線はイイわあ。
悪とか闇とかを見せながら、ここまで笑わせてくれるんだもん。
クドカンの脚本も面白いけど、そのまんまやる役者さんたちもエライ!

最近ことごとくハズレまくるチケット運にビビって(&経済的にもキビシ
く)、当選しやすいA席をぴあで申し込んだら、ナント3階最後列だよ~。
しかし楽でもないのに、3階隅っこまでギッシリ客席を埋めつくしてしまう
新感線人気、いまさらながら恐るべし。

以下、感想というより3階から眺めたディテールなどをメモ。
ネタバレにご注意ください。


<キャスト>
古田新太(闇太郎)   堤真一(天晴)   高岡早紀(お泪)
勝地涼(銀之助)   木村 了(サルキジ、おるい)   梶原 善(がめ吉)
粟根まこと(流石先生)  高田聖子(お寸)  橋本じゅん(立派の親分)
右近健一(お菓子、やみ太郎)  逆木圭一郎(善兵衛、アンパンの旦那、他) 
河野まさと   村木よし子   インディ高橋   山本カナコ
礒野慎吾    吉田メタル   中谷さとみ    保坂エマ
村木 仁     少路勇介    川原正嗣     前田 悟  他
劇作・脚本/宮藤官九郎   演出/いのうえひでのり

<あらすじ>
荒涼とした街道、ここは蜉蝣峠。この峠で闇太郎(古田新太)は、たまたま
通りかかった元役者の銀之助(勝地涼)と出会い、二人は連れだって峠をく
だり、街へとおりていく。
そこは、ならず者達が集まる無法地帯・ろまん街。飯屋の亭主・がめ吉
(梶原善)が、二人に声をかける。がめ吉によると、この街は立派(りっぱ)
(橋本じゅん)率いる立派組と、天晴(あっぱれ)(堤真一)率いる天晴組
による縄張り争いが激しいという。
がめ吉の店からお泪(るい)(高岡早紀)という女が現れる。お泪は闇太郎
と知り合いだというが、闇太郎は過去の記憶がないという。そんな闇太郎に、
がめ吉は昔、この街で起きたある事件の話を始める。
闇太郎の過去にはいったい何が…。
そんな中、立派の息子・サルキジ(木村了)が江戸から帰ってきて…
(公式サイトよりそのまま引用)

<ちょこっと感想>
今回は古田さんが主役だと前々からの触れ込みだったけど本当だったのね。
「客演」とか「劇団員」とかいう言葉が飛び交っていたのも可笑しかった。
一番新鮮だったのは、敵役の堤さんのああいう姿が見られたこと♪
ネタバレには近づかないでよかった~!
全公演終わるまでは、私もあまり書きすぎないようにしよう。
タイトルの蜉蝣の意味と由来、意外でした。(ぼやかしすぎ? 笑)

<おもなキャスト>
●古田新太さん
R指定な扮装、キタナイ格好。主役のくせにオイシすぎるでぇ(笑)。
ミラーボールきらきら浴びての「かげろふ」は、"きーぼー"上田正樹ばりの
ソウルフルな関西弁の歌。聞いてて気持ちよかった~♪
そっかー、記憶をなくした少年の心の闇は幼き頃の母親への郷愁、愛情で
いっぱいだったのね(涙)。
冒頭で○○○を喰ってたヤツがまさかあんな台詞で終わるなんてねぇ。
そうそう。闇太郎とお泪の祝言に、サワタニ村から運ばれてきた米俵の荷車
には「呪ごけっこん」と書かれた幟があった。「祝」ではなく。
これも細かい伏線?

●堤真一さん
さすがに殺陣はサイコーにカッコイイ!
横にクルクルクルクルまわりながら斬ったり、腰を落とす時に脚を思いっ
きり開くのは、やっぱり堤さんが似合うなあ。
そういえば、仇敵の久太郎の顔、血飛沫がすごかったんですけど。
天晴の倒れ方もお見事でした。最後に顔をもっと見せてほしかったけど。
しか~し、それもサングラスのしゃもりさんの前ではかすむでしょう。
ご本人も相当気に入っておられるんじゃないだろうか。
もう大好きです! 関西弁バリバリの、しゃもりさん。

●高岡早紀さん
古田新太と右近健一。私が幼なじみだったらゼッタイに間違わへんワ!
「表裏源内蛙合戦」に続き、高岡さん、和服姿の所作の艶っぽいこと♪

●橋本じゅんさん
「五右衛門ロック」でも、ちっちゃいじゅんさんだったけど、今回歌った
曲も「親分の器」やて。笑うわ。
「メタルマクベス」でもほれぼれだったけど、歌うまかったわあ。
客演と劇団員のヒエラルキーギャグ、面白かったよ~♪

●高田聖子さん
声に負担のかかる元気な大声、おつかれさまでゴザイマス!
迫力あるアネゴやね。

●粟根まことさん
3階からの眺めで何がよかったかって、コレやね♪
闇太郎が「かげろふ」を歌うとき、りっぱ組の2階の窓を開けてミラー
ボールの光の加減、角度を調整してあげてるの。
窓辺でくつろぎながら水割のグラス傾けて、闇太郎の歌に聞き惚れてる
流石先生、素敵でしたわ。
 
●梶原善さん
ものすご~いハマリ役、がめ吉。
大通り魔を恨む立場なのに、最後に闇太郎を逃がしてあげようとするの
が解せん! と思っていたら・・・そういうことでしたか。

●勝地涼さん
放送禁止用語連発の勝地涼くん、キャワいかった~♪
新感線の舞台が肌に合っているんだろうな。
あんなところを斬られたり、隙間役者よばわりされたり、二代目お菓子
にさせられたり。
スピード感ある動きとハジケっぷり、可愛さで、おばさんもニコニコ♪

●木村了さん
「イケパラ」の次に観たのが、もうこの新感線の舞台。
度胸といいビジュアルといい、板の上もなかなか似合うじゃないですか。
3階席もどよめいた谷間のショーゲキは忘れられません。

<その他気づいたことメモ>
西川峰子のワイドショーネタは日替わりだったのか?
闇太郎はお泪に母親を見ていたのだろうか?


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6 コメント

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最後の一行が・・・。 (かずりん)
2009-05-02 19:03:44
・・・私も、気になります。
それに、結局、お泪と結婚(←というのか)しなかった
天晴って・・・
サルキジが嫌いだ・・とかいいながら
この世界から足を洗わせようとしていたような感じの天晴って・・・
なんか微妙にいい人っぽくて、奥が深そう。
謎がまだまだ・・・です(笑)
返信する
一度だけではあかんやろか (とみ(風知草))
2009-05-02 19:25:13
>ムンパリさま
見所だらけそう。勝地さんがどんなんか気になります。一枚しかチケットありませんので心してみてきます。
返信する
○○こ盛り! (ムンパリ)
2009-05-03 02:05:55
かずりんさん、今回は何回観られるんでしょう?
で、○○こ盛りとはもちろん「てんこ盛り」のことですわよ♪

> 天晴って・・・
そうよねー。天晴っていいひとだよね!ワルぶってるけど。
でもそれは堤さんだから?(笑)
だってメチャメチャかっこいいんだもん!

悲しい悲しいお話なのに、なんでこれほど笑わせてくれるん
でしょうねー。新感線って。
今月は私、2人の人を追いかけて大変な月なので、新感線は
1回しか見られないんです。
あとはかずりんさんのレポで楽しませていただきますね♪
返信する
私もです・・・ (ムンパリ)
2009-05-03 02:06:39
とみさん、私も1回しか観ないんですよー。
5月は「座」のつく2つの劇場に通わないといけないので(笑)。
集中して見れば大丈夫だと思います♪
勝地さん・・・他では絶対に見られない役です。お楽しみに!
あ、木村了さんも♪
返信する
1回3階で凄いです (とみ)
2009-05-11 00:22:29
>ムンパリさま
舞台上で起こっていること多いですから、一回では見切れないのが☆新感線の舞台。よそ宅を拝見するたびに気遅れしております。楽をゲットする甲斐性もあらしませんし…。
主筋は満点でした。副筋の落とし前が弱かったのが気になりました。
ムンパリさまの集中力に感服!
返信する
副筋! (ムンパリ)
2009-05-11 07:52:57
とみさん♪ 
そちらへはまたのちほど伺いますが、スカトロジー系脚本・演出
への寸評、納得し、笑わせて頂きました。
副筋の落とし前、とは銀之助&サルキジのことでしょうか?
わたし的にも、これはどうなん? あれはどうよ?
な部分が幾つかあったんですけどね。
それもこれも、あの二人の斬り合いで全部スパーッと流されてしまい、
なんかヨカッタかも~、ってことになってしまいましたね(笑)。

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