韓国ドラマや韓国アイドルを好きになると、周囲の反応がどうしても気になる。
ネット上でも山ほどのバッシングが繰り広げられている。
スンリ含むある程度有名な韓国アイドルやタレントの良からぬニュースもたくさん報道されているから、反論出来ない部分は確かにある。
その内容の真偽のほどは、こちらとしては確認しようもないが、さほど彼らに興味のない人にすれば「やっぱりロクでもない韓国タレント」となるのだろう。
日本と韓国の関係については、わたしのこんなブログでは簡単に書き表せないけれど、わたしはただ単純に好きな音楽は聴いていたいだけ。
まぁでも、韓国芸能界はね、なかなかの闇だとは思うよ。
それなりに見てきたから。
揉め事や脱退、犯罪、そして自殺。
良からぬニュースのほんと多いこと。
そして、周囲の反応よりもそういった事実のほうが、わたしを韓国アイドルにハマらせることをたまに躊躇させる。
あるあめ売りの若者のこと。
こんなタイトルのコラムを読んだ。
『大正期の埼玉県にいた具さんという28歳のあめ売りの若者。
日韓併合後に増えたという、日本に働きにきた朝鮮人、なのか。温厚で人柄も良かったそうな。
関東大震災後、「朝鮮人が暴動を起こした」といった流言が飛び交い東京やその周辺で虐殺が起きた。
具さんに危害を加える人はいなかったが、それでも近隣で起きる虐殺に、具さんが警察へ保護を求めに行ったところ、それを知った隣村の人々が警察を襲いに行く。
警察側が「善良なあめ売りだ」と説得しても耳を貸さず、暴行を加えて命を奪った』
自分の言葉で少し要約してみた。ノンフィクション作家、加藤直樹さんの著書を紹介したコラムだ。
実際に自分が経験したわけではないから、今を生きるわたしには過去の出来事ととしてこうして読み物から想像するしかないのだけど。
お互いの歴史的背景がものすごく深い、ということは理解しているつもりだし、どちらにも真っ当な言い分があるのだろうとも思う。
ただこのコラムには、『事件の背景には朝鮮人蔑視があった上、4年前の三一独立運動以降、日本人は彼らに復讐されるのではないかという恐怖心や罪悪感があったと分析(これは原文まま)』とある。
異質なものは排除したいという心理も働くのか。
何事も、ひとつの面から見てはいけないと普段から考えてなるべく生活している。
政治的ニュースからは、確かに良いイメージのない隣国だけど(オリンピック時なんかも)、直接関わったことのないわたしとしては、聞こえてくるニュースだけで判断するのもおかしな話しだろうとも思っている。
実際にそこへ行き、そこの人と交わらない限り、自分の「韓国観」は生まれないような気がする。
反日感情をアピールしてないといけない、と言われている韓国アイドル。
実際にそうなのかどうかなんて分からない。
でももしそうなんだとしたら、そうしなければならないような背景がやっぱりあるんだろうと思う。
わたしはただ単純に好きな音楽は聴いていたいだけ。
このコラムの最後には、有志によって建てられた具さんのお墓のエピソードが写真とともに紹介されている。
100年も前の出来事にホッとしているわたしがいる。