廿六夜 品川島崎 染園
大蘇芳年 画 御届明治十三年三月
二十六夜待は26日の深夜(月の出は遅いので翌日の明け方)に
月の出るのを待って拝むことでなかでも七月二十六日の
二十六夜待が高輪、品川で盛んであった。
二十六夜月本来の形は逆三日月となるので
この絵の月は少しばかり違っているのが残念なところです
廿六夜 品川島崎 染園
大蘇芳年 画 御届明治十三年三月
二十六夜待は26日の深夜(月の出は遅いので翌日の明け方)に
月の出るのを待って拝むことでなかでも七月二十六日の
二十六夜待が高輪、品川で盛んであった。
二十六夜月本来の形は逆三日月となるので
この絵の月は少しばかり違っているのが残念なところです
廓の燈篭(さとのとうろ) 仲之街 小とみ
大蘇芳年 画 御届明治十三年三月
江戸吉原の三景物といわれるのは
三月の仲之町桜、七月の燈篭、八月の俄で
七月の燈篭は遊女玉菊追善の盆燈篭が始まりです
玉菊は角町の中万字屋の抱えの才色兼備の太夫で
享保11年(1726年)に25歳の若さで亡くなった
玉菊のいた茶屋では、玉菊追善供養のため切子灯篭を
店に燈したところ景気がよく繁盛したため
吉原中の茶屋が灯篭を飾るようになったという
入谷の朝顔 新橋 福助
大蘇芳年 画 御届明治十三年三月
朝顔は江戸時代にも品種改良がすすんでいましたが
明治初期入谷の十数件の植木屋が朝顔作りを始めて
鑑賞用として広く世に知られるようになりました。
恐れ入谷の鬼子母神、福助さんの着物の柄が猫柄ですねー
堀切の菖蒲 大坂町 たん子
大蘇芳年 画 御届明治十三年三月
堀切の花菖蒲は百姓の小高伊左衛門が
各地の花菖蒲を集めて栽培したのが始まり
江戸名所の一つとして江戸時代のみならず
明治・大正期には多くの人々が訪れたました
亀戸の藤 柳橋 小つゆ
大蘇芳年 画 御届明治十三年三月
天満宮と言えば梅ですが、梅よりも「藤」の
名所として知られていたのが亀戸天神でした
神社のあるところ花町あり
お祭りに呼ばれた芸者もいい心持ちのようです
新月の日の西の空
金星の高度もだいぶ上がってきています