オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

東京自慢十二ヶ月 三月

2018-03-16 | あづまにしきゑ

 

吉原の桜 尾州楼 長尾

大蘇芳年 画 御届明治十三年三月

 

長尾 わたしだよ 顔をもっと見せておくれ

 

江戸時代 吉原の桜は名物となっていました

花の咲く時期だけ移植される桜の木で

毎年三月一日に仲の町の通りに植え込み

花の咲く時期だけ移植される桜の木ですが

葉桜になっても見物客は絶えなかった様です。

 

 

 


美人七陽華

2018-02-19 | あづまにしきゑ

『美人七陽華』は明治天皇に仕えた侍女を

七つの花にみたてて描いた明治11年(1878年)の作品

絵師は月岡芳年

 

正五位 柳原愛子(1859年~1943年」)

 

従四位 四辻清子(1840年~1902年)

 

 

正五位 植松務子(1851年~1899年)

 

 

従四位 萬里小路幸子(1835年~1918年)

 

 

正五位 西洞院成子( ? ~ ? )

 

従四位 高倉壽子(1840年~1930年)

 

 

もう一つの華については2月17日記事のほうにあります

 


美立七曜星 日

2018-02-17 | あづまにしきゑ

『美立七曜星』 は明治天皇に仕えた侍女を

七曜に見立てて描いた作品で明治11年に出版された

絵師は月岡芳年

 

「朝日」

 

下の絵とともに名前が記載されていないことから

この絵の主は昭憲皇后であろうと推測されていますので

当時の女官たちの名前は出せても

皇后の名前を出すのは流石に憚ったようです

 

『美人七陽華』

美人七陽華は七つの花にみたてて描いた作品

「いずれがあやめ かきつばた」

漢字で書くと杜若、紫色の覆輪花はかきつばたのように思えます

旧名 一条美子(いちじょう はるこ)

 


美立七曜星 木・金・土

2018-02-16 | あづまにしきゑ

『美立七曜星』 は明治天皇に仕えた侍女を

七曜に見立てて描いた作品で明治11年に出版された

絵師は月岡芳年

 

「魁木」

      典侍従四位 萬里小路幸子(までのこうじ さちこ)

権掌侍正六位 唐橋貞子(からはし ただこ)

「魁木(かいぼく)」は「梅は百花の魁」を意図しているものと考えられる

 

「化粧の金」

  掌侍正六位 錦織隆子(にしごり たかこ)

権掌侍正六位 唐橋娩子(からはし よしこ)

お歯黒をしている様子

 

「鉢植の土」

 

典侍正四位 高倉壽子(たかくら としこ)

皇后入内の際に一条家から共にした女官長

座れば牡丹

 

同じ叙位でも「正」は「従」の上級で、「権」=「副」の意味となる