月岡芳年が女性のしぐさを「~したい」と描いた美人画
見立多以尽(みたてたいづくし)より
『さかりをおめにかけたい』
国立国会図書館デジタルコレクション
大蘇芳年筆
詞書
新年に入(いり)て語る黄鸝(うぐいす)は
赤阪の禁園(きんえん)に好音(こういん)を送りて
青山の花にあそび 溜池に住む はつ蛙(かわず)と
ともに風流(みやび)の和歌友(わかなかま)
経よみ鳥のきょう九重に 匂いもふかき大君(おおぎみ)の
恵をたれか仰がざらん
轉々堂主人筆記
九重 : 宮中の意味で昔中国で王宮を九重の門で囲ったことから
大君 : 貴族の長女の尊称