オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

美立七曜星 日

2018-02-17 | あづまにしきゑ

『美立七曜星』 は明治天皇に仕えた侍女を

七曜に見立てて描いた作品で明治11年に出版された

絵師は月岡芳年

 

「朝日」

 

下の絵とともに名前が記載されていないことから

この絵の主は昭憲皇后であろうと推測されていますので

当時の女官たちの名前は出せても

皇后の名前を出すのは流石に憚ったようです

 

『美人七陽華』

美人七陽華は七つの花にみたてて描いた作品

「いずれがあやめ かきつばた」

漢字で書くと杜若、紫色の覆輪花はかきつばたのように思えます

旧名 一条美子(いちじょう はるこ)

 


美立七曜星 木・金・土

2018-02-16 | あづまにしきゑ

『美立七曜星』 は明治天皇に仕えた侍女を

七曜に見立てて描いた作品で明治11年に出版された

絵師は月岡芳年

 

「魁木」

      典侍従四位 萬里小路幸子(までのこうじ さちこ)

権掌侍正六位 唐橋貞子(からはし ただこ)

「魁木(かいぼく)」は「梅は百花の魁」を意図しているものと考えられる

 

「化粧の金」

  掌侍正六位 錦織隆子(にしごり たかこ)

権掌侍正六位 唐橋娩子(からはし よしこ)

お歯黒をしている様子

 

「鉢植の土」

 

典侍正四位 高倉壽子(たかくら としこ)

皇后入内の際に一条家から共にした女官長

座れば牡丹

 

同じ叙位でも「正」は「従」の上級で、「権」=「副」の意味となる

 


美立七曜星 月・火・水

2018-02-15 | あづまにしきゑ

 『美立七曜星』 は明治天皇に仕えた侍女を

七曜に見立てて描いた作品で明治11年に出版された

絵師は月岡芳年

 

「満月」

 

掌侍正六位 平松好子

掌侍正六位 石山輝子

 

「燈臺(とうだい)の火」

 

権典侍正五位 柳原愛子(やなぎわら なるこ)

 

「滝水」

 

典侍従四位 四辻清子

権典侍従五位 植松務子

 

七曜(しちよう)とは、肉眼で見える惑星を五行と対応させた

火星・水星・木星・金星・土星と太陽(日)・月を合わせた

7つの天体のことで七曜星とも言う。