映画から自己実現を!

映画を通して 人間性の回復、嫌いな自分からの大脱走、自己実現まで。 命をかけて筆をとります。

⑤『フォレスト・ガンプ 一期一会』 ~あなたの大切な頑張りで誰かに復讐しようとしていませんか?~

2024-02-06 06:12:11 | 日記

 

31.結(むすび)

3人で公園に散歩に行きました。

ジェニーはフォレストに病気の事を告白します。

 


ジェニー:「私は病気なの」

フォレスト:「風邪でもひいたのかい?」

ジェニー:「ウィルスに感染して、医者もどう治療したらいいか分からないの」

フォレスト:

「僕と一緒に帰ろう」

「フォレストと一緒にグリーンボウの僕の家で暮らそう」

「僕が君の看病をするよ」

ジェニー:「結婚してくれる?」

フォレスト:「いいよ」


 

故郷の家で結婚式が始まります。

ジェニーはフォレストのネクタイを整えてあげました。

結婚式にダン小隊長が参列してくれました。

しっかりと2本脚で歩いていました。

 

 

 

 


フォレスト:

「ダン小隊長だ」

「ダン小隊長」

ダン小隊長:「やあ、フォレスト」

フォレスト:

「新しい脚だ。見てごらんよ」

「そう、新しい脚だ。オーダー・メイドの脚さ」

「スペースシャトルを作るチタン合金だ」

フォレスト:「魔法の脚だ」

ダン小隊長:「フィアンセのスーザンだ」

フォレスト:「ダン小隊長!」

スーザン:「よろしく」

フォレスト:

「ダン小隊長、僕のジェニーです」

「やっとお会いできたわ」


 

結婚式はしめやかに行われました。

優しい陽光に包まれたなごやかな式でした。

 

 

32.ジェニーの運命、フォレストの使命

 

ジェニーは最愛の母のベッドで眠っていました。

フォレストはアフタヌーンティーセットを持ってきます。

ジェニーはそれに気づいて起きます。

 


ジェニー:「ベトナムは怖かった?」

フォレスト:

「ああ」

「さあ...分からないな」

「時々雨が降りやんで星が出てくると、きれいだった」

「入り江に太陽が沈む時のようにね」

「水面がどこまでもキラキラ光る」

「山の湖もきれいだった。透き通ってて、上と下に2つの空があるようだった」

「それに砂漠の日の出」

「境が分からなかった」

「どこまでが天国でどこからこの世なのか」

「美しかった」

ジェニー:「一緒に見たかったわ」

フォレスト:「君もいたよ」


 

 

 

フォレストがそういうと、ジェニーは嬉しそうにフォレストの手を握りました。

 


ジェニー:「愛してるわ」


 

 

 

 

 

 

フォレストがベトナムで見た夜景、漁船で見た夕焼け、ランニングで見た空と湖。

これらはジェニーが恐れた『死』を和らげるためにフォレストは体験したのかもしれません。

今、この時のために。

それも神様の思し召しで運命のような気がしてなりません。

フォレストの母が死ぬ前にフォレストに諭しました。

死は運命であると。

フォレストはジェニーの死を受け入れたからこそ、旅立っていくジェニーに正気を保って慰めることができたのだと思います。

フォレストはジェニーの墓の前でジェニーに語りかけました。

 


フォレスト:

「君は土曜の朝、死んだ」

「僕らの樹の下に君を埋めた」

「君のパパの家はブルドーザーで潰したよ」

「ママはよく言っていた『死は生の一部なのよ』と」

「でも悲しい」

「小さなフォレストは元気だよ」

「また学校へ通い出す」

「毎日、3度の食事は僕が作ってる」

「そして、毎日髪をとかし、歯を磨かせてる」

「ピンポンも教えてる」

「とてもうまい」

「釣りもする」

「本も読む。とても利口な子だ」

「君にも見せたい」

「自慢できる」

「あの子からの手紙だよ」

「読むなと言われたからここに置いておく」

「ジェニー、僕には分からない。正しいのはママなのか、ダン小隊長だったのか」

「僕らには皆、運命があるのか、それとも風に乗ってたださまよってるのか」

「たぶん、その両方だろう」

「両方が同時に起こってる」

「君が恋しいよ。ジェニー」

「欲しいものがあったら、いつでも呼んでくれ」


 

フォレストの帰り際、数羽の鳥がさえずりながら飛んでいきました。

その声にフォレストは思わず、振り向きます。

それは祈りが叶えられた鳥になったジェニーの姿なのかもしれません。

 

 

 

30年前のフォレストとその母のように、フォレストと息子はスクールバスに乗り込もうとしています。

 


フォレスト:

「バスが来たよ」

「この本か」

フォレストJr.:「おばあちゃんがよくパパに読んだ本でしょ?」

フォレスト:「大好きな本だ」


 

本の中から鳥の羽根が落ちました。

バスが来て、フォレストJr.が初めて乗ろうとしています。

 


フォレスト:

「フォレスト、待って」

「お前を愛してる」

フォレストJr.:「僕もだよ、パパ」

フォレスト:「ここで待ってるよ」

バスの運転手(ドロシー):「これはスクールバスよ」

フォレストJr.:「あなたはドロシー。僕はフォレスト・ガンプ」


 

そしてさきほどの羽根がフォレストJr.のバスを見届けるかのように、風に煽られて上昇して行きました。

こうしてフォレストの物語は終わりました。

 

 

33.終わりに

 

フォレストは英語で『Forrest』ですが、『For rest』(休息のために)や『Forest』(森林)をイメージすることができます。

たくさんの作品の中にもたくさんの木々に囲まれていました。

ここからもフォレストが『愛の人』だとなんとなく分かりますね。

皆さんはこのフォレストに訪れた幸運を、映画だから空想だと断言できますでしょうか?

フォレストの母が言うように、それは箱を開けて、あなた自身で食べてみないと分からないチョコレートです。

『偶然が偶然を産む』と締めることもできるでしょう。

しかし、私はあえて『行動が行動を産む』と言いたいんです。

実は置いてあるチョコレートを美味しいと感じることができる方法があります。

まずはあなたがこのチョコレートは美味しいとイメージすることです。

前に言った『機能的心象』です。

そのイメージはあなたの『潜在意識』に直接たどり着きます。

この『潜在意識』こそが我々のパワーの泉です。

『潜在意識』からの欲求が『意欲』『意思』を生み出し、『行動』に移してくれます。

良いことも悪いこともです。

この食べてみるという『行動』こそが運を呼び寄せ、実現させるのです。

『行動』しながらも人はその都度イメージを変えることが出来ます。

そして最初は思いつきだった『行動』はその都度より良く更新され、『自己実現』へとつながるのだと思います。

フォレストとジェニーの二人の人物像をお分かり頂けたでしょうか。

『無償の愛』で育った人と『条件付きの愛』で育った人。

彼らはそのまま、『自分を愛せる人』と『自分を愛せない人』となります。

『自己肯定』の人と『自己否定』の人です。

『自己否定』の人はどうしたらいいでしょうか。

この人の周りは敵だらけになります。

そして、自分をも信じていません。

自分をしっかりと見つめることから始めないとなりません。

 

・人に依存しないと生きていけない

・劣等感を持っているため、人が競争相手に見える

・劣等感を持っているため、理想像の自分を追いかけ続ける

・孤独である

・人生の意味を見失っている

・自分は無価値である

 

年を取り経験するうちに上記の理由によって『いきづらさ』があるはずです。

自分はこういった考えを持ってしまっていたと、認めることです。

そして、そんな自分や自分をこんなに追い込んだ環境を憎み、そして受け入れること。

そうすれば、他者があなたの考えに入ってくることはもう無くなっています。

これからあなたがすべき事が見えてくるはずです。

そこがあなたの『ルネッサンス』です。再興のスタート地点です。

自分で自分を『無償の愛』で包んであげなくてはなりません。

それは「あなたがありのままのあなたを愛する」ということです。

神様はあなたに五感という素晴らしいセンサーをくれました。

五感のおかげであなたはあらゆる恐怖から『用心』することができます。

『観る、聴く、触れる、味わう、匂う』という素晴らしい五感はあなたにいつも新鮮な気持ちよさを与えてくれます。

あなたは世界から『無償の愛』をもらうのです。

そうしていくうちに、あなたの心は満たされていくでしょう。

あなたから奪おうと思っても、あなたの心の中には『無償の愛』が無尽蔵にあります。

そんな朗らかで明るくなったあなたには、人がたくさん集まってくるでしょう。

人は暖かいところが好きなんです。

私は久々に『フォレスト・ガンプ』を見直しました。

私はフォレストの幸運に騙されていました。

「結局は運なのか。面白いユーモアのあるアメリカ史だった」と長年思っていたのです。

しかし、見直してみると全く、鑑定(みて)なかったんです。

私には時間が必要だったんだなと思いました。

もしかしたら、私の中では最高傑作かもしれません。バイブルかもしれません。それを皆さんに伝えたかったんです。

ここまでお読み下さり本当にありがとうございました。

あなたの人生がこの作品に『映写』されて、共感されることを願って止みません。

またの作品でお会いできることを楽しみにお待ちしております。

それでは、ご自愛くださいませ。

 

 

 

 

 

34.関連作品

 

《アメリカ史を彩る音楽たち》

フォレスト・ガンプ サウンドトラックより

 

 

DISC1

1.『ハウンド・ドッグ』♫

~エルヴィス・プレスリー~

 

2.『レベル・ラウザー』♫

~デュアン・エディ~

 

3.『バット・アイ・ドゥ』♫

~クラレンス”フロッグマン”ヘンリー~

 

4.『ウォーク・ライト・イン』♫

~ルーフトップ・シンガーズ~

 

5.『ダンス天国』♫

~ウィルソン・ピケット~

 

6.『風に吹かれて』♫

~ジョーン・バエズ~

 

7.『フォーチュネイト・サン』♫

~クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル~

 

8.『アイ・キャント・ヘルプ・マイセルフ』♫

~フォー・トップス~

 

9.『リスペクト』♫

~アレサ・フランクリン~

 

10.『雨の日の女』♫

~ボブ・ディラン~

 

11.『スループ・ジョン・B』♫

~ザ・ビーチボーイズ~

 

12.『夢のカリフォルニア』♫

~ママス&パパス~

 

13.『フォー・ホワット』♫

~バッファロー・スプリングフィールド~

 

14.『世界は愛を求めてる (バカラック&デヴィッド)』♫

~ジャッキー・デシャノン~

 

15.『ブレイク・オン・スルー』♫

~ドアーズ~

 

16.『ミセス・ロビンソン』♫

~サイモン&ガーファンクル~

 

 

DISC2

 

1.『ボランティアーズ』♫

~ジェファーソン・エアブレイン~

 

2.『ゲット・トゥゲザー』♫

~ヤングブラッズ~

 

3.『花のサンフランシスコ』♫

~スコット・マッケンジー~

 

4.『ターン・ターン・ターン』♫

~ザ・バーズ~

 

5.『輝く星座~レット・ザ・サンシャイン』♫

~フィフス・ディメンション~

 

6.『うわさの男』♫

~ハリー・ニルソン~

 

7.『喜びの世界』♫

~スリー・ドッグ・ナイト~

 

8.『ストーンド・ラヴ』♫

~スプリームス~

 

9.『雨にぬれても』♫

〜B.J.トーマス~

 

10.『大統領殿』♫

~ランディ・ニューマン~

 

11.『スウィート・ホーム・アラバマ』♫

~レーナード・スキナード~

 

12.『イット・キープス・ユー・ラニング』♫

~ドゥービー・ブラザーズ~

 

13.『イマジネーション』♫

~グラディス・ナイト&ザ・ピップス~

 

14.『オン・ザ・ロード・アゲイン』♫

~ウィリー・ネルソン~

 

15.『アゲインスト・ザ・ウィンド』♫

~ボブ・シーガー~

 

16.『フォレスト・ガンプ組曲』♫

~アラン・シルヴェストリ~

 

 

《映画作品》

 

『キャスト・アウェイ』ロバート・ゼメキス監督

『バック・トゥ・ザ・フューチャー1』ロバート・ゼメキス監督

『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』ロバート・ゼメキス監督

『バック・トゥ・ザ・フューチャー3』ロバート・ゼメキス監督

 

 

 


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