岡山県議会議員 森脇ひさき

2023年の岡山県議選で5期目当選させていただきました。
「命と暮らし、環境が最優先」の県政へがんばります。

公共交通どう守る――中鉄バス「休止」を考える

2018-05-19 | 県政に関する活動
 報道を受けただちに、日本共産党岡山市議団の河田正一議員に岡山市の対応方針を尋ねてもらいました。

 休止路線は、大井(足守)~市内(3往復)、稲荷山(高松)~市内(2往復:大井~市内が迂回)、吉備津(高松)~市内(1往復)<いずれも一宮を通ります>。「休止は18年9月1日から1年間とのことだが、廃止の可能性もある」とのこと。

 対応策として、(1)現在バス1台で運行している足守の生活バス(千升~吉備病院:1.5往復、山上~吉備病院:2往復)を、8月11日からバス2台にし、千升発を3往復、山上発も3往復)にする (2)備北バス(高梁~岡山市内:平日3往復、休日4往復)に対し、バス停を増やしてもらうようお願いしている とのことでした。

 同時に問題と思うのは、岡山市は中鉄バスが2月にダイヤ改正をおこなった際、「秋ごろから休止する」ことを市に伝えていたのに、市はこれまで何も対応していなかったとのことでした。両備グループの件では、(廃止予定路線が多かったこともありましたが)、あれだけ大騒ぎしたのに、この違いは何なのでしょう。路線数が少なくても、利用する住民にとっては被害は同じなのに・・・です。

 18日開かれた県議会総務委員会で私は、(1)両備グループ問題に次ぐ中鉄バスの「休止」を県はどのように受け止め、対策を講じるのか、 (2)県民にとって重要な公共交通を十分検討していない県の施策も問題ではないか、 (3)今回の中鉄バスの休止は、乗務員不足とのことだが、バス運行を安定的な経営にし、乗務員をふさわしい賃金で確保できるようにするためには、従来の幹線路線の赤字路線への補助とともに、バス利用促進のキャンペーン(空路やJRの利用促進はキャンペーンされているのに、バスは「マイカー自粛」しかありません)、バス利用への支援策をつくること――たとえば、適当な地域に無料駐車場を確保しパークアンドバスライドを促進する、公共交通を利用して通勤する労働者への定期券購入補助など――が必要ではないかと質問しました。

 担当課長は(1)について、「岡山市と連携し、代替交通を確保することを検討中」と答弁。 (2)の公共交通に関する施策については「利用促進をよびかけているが周知が不十分な面もある。とりくみが弱かったと感じている」と、私の指摘をほぼ認め、(3)について、「パークアンドバスライドなどについても深く議論できていない。どのような対策を講じることができるか今後検討したい」などと答弁しました。

 公共交通の充実は、高齢者の運転免許返納、交通事故減少、交通渋滞解消、地球温暖化防止などいろんなメリットがあります。日本共産党県議団は、先の一般質問で「住民参加で公共交通基本条例を策定」することなども求めてきましたが、県民の公共交通の利便性が高まるよう、県としての対策を抜本的に強化する必要を強く感じています。 
 

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