岡山県議会議員 森脇ひさき

2023年の岡山県議選で5期目当選させていただきました。
「命と暮らし、環境が最優先」の県政へがんばります。

障害者週間第3弾 「障害者の人権」講座

2006-12-10 | 福祉・医療充実のとりくみ
 ◇小学校は地域の学校の障害児学級、高学年になってから市外の養護学校へ通い、現在中学部在学中のダウン症児をもつ倉敷市のお母さん。たまたま知人の紹介で「親の会」があるのを知り仲間もできたが、「それまではどこに相談すえば良いのかわからず困った」と語りました。中学進学を前に、いろいろ養護学校を見学、悩みに悩んだ末、親も本人も気に入った市外(県北)の養護学校へ行くことにしたそうです。子どもさんは寮で生活しています。その間、「地域を住みよくしないといけない」と、「障害児学級OB会」を発足させ行政ともいっしょに学習・懇談をおこなっているそうです。
 ◇養護学校高等部を卒業したが、行く場所がなく、親子で「さおり織り」を勉強して織っていた。支援費制度ができて障害程度に応じて「何時間サービスを受けることができますよ」と市から連絡があったそうですが、「私の住んでいる市には利用できる制度がある施設がなかった」と言います。たまたま岡山市の共同作業所を紹介してもらい、子どもがそこに言っている間に、ホームヘルパーの資格をとり、現在は、保育士経験がある知人とデイサービスを立ち上げたそうです。「子どもの行く場がなく苦労したけど、他の人も同じだと思い、思い切って立ち上げました」と語ってくれました。
 ◇昭和26年生れの肢体障害者の方。当時は岡山に施設もなく、困り果てた母親は祈祷師に相談したり、1年間東京の施設で母親と暮らしたり、「私は友達もできて楽しかったですが、残された兄姉は『母がいなくてつらかった』と言っていた」と。その後旭川荘ができて療育園に行くことに。「東京から帰ってやっと家族で暮らせると思ったのに、今度は1人で行くというのは、ほんとに辛かった」と言います。養護学校を卒業して職業訓練に通います。「親も兄姉もみな協力してくれたおかげでやってこれました。周りの人もみなあたたかくしてくれるのに、国からは負担増で冷たくあつかわれるのは納得いかない」と語っていました。

 本来なら自分のことだけでも精一杯のはずなのに、みなさん「世話になった分を社会に還元しよう」とがんばっておられます。本当に頭の下がる思いがしました。このようなひたむきな人々の気持ちを、政府は逆に利用して、ほんらい国の責任で社会保障を権利として充実しなければならないものを、これまで「安上がりの福祉」で済ませ、今度は「お金のかかる福祉」へとさらに改悪しようとしているのです。ほんとうに許せないと思います。

         <写真は「思い」を語る吉田裕美さん(岡山肢体障害者の会代表)>

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 教育基本法 「改正」 反対! | トップ | 若者就職支援センターを見学 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

福祉・医療充実のとりくみ」カテゴリの最新記事